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Standing Tall/The Crusaders [FUSION]

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僕はマーカス・ミラーの『隠れファン』である。
別にコソコソと隠れなくても良いのだが、ベーシストのマーカスミラーに関して、マーカス本人名義の作品は、あまり熱心に聴いていない。どちらかというと、他のミュージシャンのアルバムに参加しているマーカス・ミラーの方が大好きなんだ。
当ブログで紹介しているフュージョン系のアルバムの中でも、マーカス・ミラーがベースを弾いている作品が非常に多い。
参加ミュージシャン別に、きちんとタグをつけたら、一番大きな文字になるかもしれない。
別にマーカスがクレジットされているから、意識して買うというわけではない。買って聴いて好きになったアルバムに、マーカスがクレジットされていたというだけのことなのだ。 もっと言うと、ベースがかっこいいアルバムだが、よく見るとやっぱりマーカスだった とかね。
だから『隠れファン』なのだと、自分で思っている。

さて、本題はクルセイダーズである。
1970年代から1980年代にかけて、数々の傑作を残した名グループなのは言うまでもないのだが。。。

『スタンディング・トール』って、どうなんでしょう??


たしかに、ラリー・カールトンが在籍していた『スクラッチ』などの作品群や、大ヒットした『ストリートライフ』に比べると、地味な印象がある。
しかしこのアルバム、もともとテクニックで勝負していないアーシーなこのバンドの味が実によく出ている快作だと思う。特にジョー・コッカーが唄う『明日への道標』は、あの『愛と青春の旅立ち』を凌ぐ珠玉のバラードだ。
そして素晴らしいのが、ゲストとして参加しているマーカス・ミラーのベースプレイである。
彼らには"Unsung Heroes" というタイトルの作品があるとおり、クルセイダーズは歌モノのないバンドとして成功したが、1977年にボーカルを大々的にフューチャーした『Street Life』が大ヒットして、その地位を不動のものにした。
しかし、その裏ではオリジナルメンバーのウェイン・ヘンダーソン、ギターのラリー・カールトンやベースのロバート・ポップウェルが次々と脱退し、本作を最後にドラムスのスティックス・フーパーまで脱退するという、御家の一大事に直面していた。
そこに呼ばれたのが、当時まだ22歳の若造マーカス・ミラー。いやはや、もうチョッパーベースがKYに暴れ回っている。
しかしそれでも若くてやんちゃなマーカスのベースはやっぱりカッコいいし、クルセイダーズの泥臭さに、溌剌とした若さを注入して、本作の全体像に実に前向きなイメージを与えている。
『隠れマーカスファン』のみなさん、もし未聴ならこのアルバムもぜひ聴いてやって下さい(笑)

ベストトラック
2.I'm So Glad I'm Standing Here Today
6.Longest Night
3.Sunshine in Your Eyes


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コメント 4

土佐のオヤジ

なんとまあ・・・。
僕も一番好きなベーシスト、マーカス・ミラーですよ・・・。
ぼくは、もっぱらソロアルバムの方を聴いてますが・・・。
あの、何とも言えない緊張感のあるリズムとベースライン、大好きですね!
by 土佐のオヤジ (2008-09-05 09:56) 

なちゃ

土佐のオヤジさん>
マーカス・ミラー、やっぱイイですねぇ!
このアルバムの頃のマーカスは、『スラッピング』というよりも、
いかにも『チョッパー』って感じがします。
(どっちも同じですけどね)
wikiに、ウィントン・ケリーの甥っ子と書いてあってびっくりしました。

コメントありがとうございました。
by なちゃ (2008-09-05 23:20) 

3gatudo

昔から気になってるんだけど、Standing Tallのエンディングでリフを弾きかけてマーカスの手が停まる処があるでしょ。
これは本当は休符の筈がうっかり弾いちゃったんだろーか。それをトラックダウンでもそのまま出してしまったんだろーか。

処でこのアルバム、1曲だけLouis Johnsonが弾いてるんだけどどの曲ですか?
by 3gatudo (2011-02-17 01:09) 

なちゃ

3gatudoさん、こんにちは。
Louis Johnsonが弾いているのは、This Old World's Too Funky for Meのようですね。
Luckenbach, Texasは、ウィルトン・フェルダーのベースです。
by なちゃ (2011-04-13 14:25) 

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