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Crystal Silence/Gary Burton and Chick Corea [JAZZ]

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早起きが苦手だ。
音楽が好きで、こうやってブログまで書いている僕ではあるが、起床してから家を出るまでの間に音楽を聴いているような時間はない。
昔は楽器の練習のために、夜明け前に河川敷に繰り出して、このジャケットのような空の風景を何度も見たような気がする。でも今はやめてしまった。
会社で決められた出社時間が8時なので、渋々と間に合うように起きてはいるが、やっぱり朝は眠いし、寝てられるものなら寝ていたい…
しかし、しがないサラリーマン…そんなわけにもいかないのです。。。
すーすーと寝息をたてている娘たちを尻目に、ごそごそと寝床に別れを告げて、牛乳を飲み、顔を洗い、歯を磨く。
寝惚けているので、タンスに足の小指をぶつけてのたうったり、廊下を曲がりきれずに壁に激突なんてしょっちゅうだ。ズボンも履かずに玄関まで行った事もあるんだぞ。すごいだろ?
朦朧として玄関を出てから、ようやく音楽プレーヤーのヘッドフォンを耳に入れて通勤の道を急ぐ。。。。
そんな毎朝なのだ。
いやはや、朝から家でゆったりと音楽を聴いてる時間なんて、とても作れそうもない。だいたい朝から大音量でジャズとか、家族からのブーイングは目に見えてるし(笑)。

1972年、ともにスタン・ゲッツのグループでサイドマンとして活躍したキャリアを持つ、チック・コリアゲイリー・バートンが、ECMの設立者マンフレット・アイヒャーのアイデアにより出会い、ピアノとヴィブラフォンという当時では異色のデュオで録音された名盤『クリスタル・サイレンス』。
どういうわけか判らないが、僕はこのアルバムに対して『朝』のイメージを持ってしまっている。
おそらく、北欧あたりの白夜を思わせるような、このアルバムアートのせいなのだろう。もしくはチック・コリアの、どちらかと言えば硬質なピアノの音色と、ゲイリー・バートンのこれまた硬質で透き通るようなヴィブラフォンが織り成す呼吸が、僕に究極の『静けさ』をイメージさせるのかもしれない。
忙しく過ごした時間を振り返りながら、疲れた身体に少しのお酒を流し込んで、眠る前のひとときにゆったりと聴くのも悪くはない。
しかし!この作品が本領を発揮するのは、このジャケットのように、真夜中の刻が過ぎて空が遥か東の方角から白み始める時間帯。。。そう、朝だ。 この作品は朝に聴くべきだ。 しかも夜明け前に。。。
何の雑音もない、清々しく空気が澄み切った早朝。熱いコーヒーをすすり、夜が終わる間際の透明な空に消え行く星々と、昇り始める太陽の両方を窓から眺めながら、スピーカーから流れる『水晶の静粛』を味わうなんて、最高の贅沢ではないだろうか?

ということで、誰か早起きして聴いてみて下さい。そして感想コメントください。
僕には到底無理なので(笑)。

ベストトラック
5.Crystal Silence
2.I'm Your Pal
1.Señor Mouse


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