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Concert in Central Park/Simon & Garfunkel [洋楽]

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同じ音楽でも、ひと目惚れならぬ一聴惚れしたような作品も良いが、大人になってから、しみじみと本当の良さが判ってくる楽曲やアルバムってあるものだ。

人生楽ありゃ苦もあるさ~♪
という歌があるように、人生というのは誰だって山あり谷ありで、時には出くわした河の流れに行く手を阻まれるともあるだろう。

川底の見える小川なら、歩いて渡れば良い…

滑って転んで怪我をしないように、用心しながらゆっくりと渡るのだ。

中くらいの河なら、泳いで渡れば良い…
濡れて汚れてしまった服は、そのうち太陽の暖りで乾き、気にもならなくもなるだろう。

大きくて穏やかな河なら、舟を使えば良い…
時間が掛かってもいいから、何が必要かを考えて材料を集め、筏を造って渡るのだ。

しかし、流れが穏やかな河ばかりだとは限らないのだ。それが人生…
目の前の河が、激しく流れる濁流の大河だったら…もしも、自分だけではどうしようもなかったら…

When you're weary feelin' small
When tears are in your eyes
I will dry them all
Ah, I'm on your side
Oh, when times get rough
And friends just can't be found
Like a Bridge
Over Troubled Water
I will lay me down
Like a Bridge
Over Troubled Water
I will lay me down

君が疲れきって自分のことが
ちっぽけだと感じる時
涙が君の目に浮かぶ時
僕はその涙を全て乾かそう
僕は君の傍にいる
つらくて仕方ない時
仲間がまるで見つからない時
荒れる水面に架かる橋のように
僕はこの身を投げ打とう
荒れる水面に架かる橋のように
僕はこの身を投げ打とう

1981年9月に行なわれたサイモン&ガーファンクルの再結成コンサートのライブアルバム『セントラル・パーク・コンサート』。なんと53万人もの聴衆が、N.Y.のセントラル・パークにS&Gの歌を聴くために集まったという、歴史的なコンサートの記録である。S・ガッドやR・ティー、A・ジャクソンといった一流ミュージシャンがバックを引き受けていることでも有名なアルバムだ。
若くて粋がっていた頃は何とも感じなかったのだが、結婚して子供に恵まれてからというもの、このアルバムの『明日に架ける橋』がココロに染みて仕方がない。
R・ティーが奏でる重厚なピアノ伴奏に乗ってアート・ガーファンクルの高く澄んだ声が歌う。。。いや、語りかけて説得しているみたいだ。極めてシンプルに淡々と進行するアレンジは、凡百なバラードにありがちな押し付けがましさなど全く無く、曲のクライマックスをアート・ガーファンクルの歌唱と聴き手の心の高揚にのみ委ねている。剥き出しの生身の音楽、そして歌…だから、なんて優しくて力強い歌なんだ…と、素直に思える。

僕は完璧な人間ではないし、決して他人より優しいわけでもなければ強くもない。むしろ打たれ弱い方かもしれない。これまでも、いろんな人の世話になり、何かと知恵と元気と勇気をもらいながら暮らしている。
だからせめて、今はまだ小さくて無邪気に遊ぶ彼女たち二人にとって、大河に身を投げ出してでも、ひとつの橋となれるような存在にならねば。。。
この曲を聴くと、ひとりの親父としてそんな風に思う。

ベストトラック
14.Bridge over Troubled Water
19.The Sound of Silence
16.The Boxer


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