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2008年の破顔一聴(国内)  THE ONE/土岐英史 [破顔一聴]

なんか仰々しい記事タイトルですけど(笑)
今年の4月から音楽のネタを中心にブログを始めて、
最初の年の変わり目を迎えようとしています。
最初は音楽のネタだけで書き続けるつもりでしたが、
あっさりと初心を忘れてしまい、
なんだかとりとめのないブログになりつつありますね(笑)。
しかし年の最後は、僕が少ないながらも今年出逢ったアルバムの中から、
一番好きだった作品を…
ということで国内・海外で一枚ずつ紹介しようと思います。
まー、音楽ブログにありがちですけど、
早いハナシが、やってみたかったんです(笑)

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今年も季節は、世の中の誰一人も特別扱いすることなく過ぎた[ぴかぴか(新しい)]。やっぱり夏は暑かったし[晴れ]、やっぱり冬になると寒い[雪]。そういえば順番も合っている。春夏秋冬の順で巡ってきたから、いつもと同じだ。
同じだけれど早い!。つい先日まで猛暑でへろへろに参っていたのに、気づけばあと二日とちょっとで今年も終わり。。。
歳をとってくると本当に年月の経つのがどんどん早くなる。もしあと百年生きたとしたら、どのくらい早く感じるのか、ちょっと楽しみではある。それにしても、今年も振り返る間もなく終わった気がします。

僕の仕事収めも例年と変わることなく終わり、明日から数日間の休みに入る[手(チョキ)]。しかしまだまだ、これからが忙しい[パンチ]
『一年の終わりと始まり』という、人間が思い付いたちょっとした節目のようなものを暖かく清々しく迎えるために、人々は北風をものともせず忙しく町を闊歩し、大切な我が家の埃を払い、窓や玄関を磨く。そして振り返るのだ。僕もその一人だ。
今年も色々あったなぁ。。。
子供の成長、自分の成長、仕事の成功や失敗、このブログのこと、大好きな音楽のこと…あとは、えーっと(笑)。。。
良いこと、悪いこと、忘れられないこと、忘れた方がいいこと、忘れてはいけないこと。。。
そんな平凡で細やかな色々を全部ひっくるめて、たまにはゆっくりとお酒に溶かして飲んでみる。。。
仕事も収めて、忙しさも手を離れた年末の夜くらい、そんな余裕があってもいいと思う。
あー、そうだ。こんな音楽には、滅多に飲まないウィスキーなんかがいいかもしれない。 

ベテランアルト奏者、土岐英史の待望のニューアルバムは、実に14年振りというストレートなジャズアルバム。
これといった目新しさはない。かといって古めかしさも感じないのは、僕が土岐英史のアルトの音色が大好きだからなのだろう。好きになった女の子が、何を着ていても素敵に見えるのと同じだ。
しっかし、このアルバム、僕だけでなく、サックス好きには堪らないのではないだろうか?土岐英史のサックスが、深い輝きを秘めた琥珀の粒を紡いだ首飾りのように個性的で美しい。自分の演奏スタイルを貫いて完成させた、日本を代表するアルトのスタイリストとしての自身に満ちた吹奏は甘いだけでなく、サックス奏者としての生き様まで感じられるようで、実にダンディーだ。
ことアルトサックスに関しては、僕は目新しさのようなものを必要としない。好きな音と好きなソロと良い曲があればいい…少なくとも僕にはそれだけで充分だ。
名作『Good Life』から時を経て、円熟味を増したアルトサックスの琥珀色の音色と、氷がグラスの中で姿を変える音。。。お子ちゃまには分からない、オトナだけに許される夜。
2008年、僕の暮らしを彩った色々も、やがて年老いて再び振り返る時には、深く美しい琥珀色に変わっているだろうか。
僕が国内の作品で、今年一番好きだった『THE ONE』は、ジャズが好きである事、サキソフォンが好きである事、今自分がオトナであることを素直に喜べる音楽だ。

ベストトラック
3.MY IDEAL
1.C.MINOR
6.WHEN I FALL IN LOVE

 

 


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nexus_6

奇しくも、これは最近購入していました。重ねた歳が醸し出す、味わい深いものがありますね。

土岐さんの演奏を初めて聴いたのは、'84年頃でした。夢枕獏の小説「キマイラ吼」シリーズのイメージアルバムで、東海林修さんがフェアライトCMIを使って作曲、編曲、打ち込み、マスタリングまで、ほぼすべてを一人でこなしていました。サックスとギターのみ生演奏で、「演奏:東海林 修 & Progressive Party」(!)とクレジットされていました。このシリーズの2枚目が非常にハードでサックスも非常にアグレッシブでしたが、これが土岐さんだったのです。

25年も前のことで、失礼しました。
by nexus_6 (2008-12-31 02:41) 

なちゃ

nexus_6さん、コメント&niceをありがとうございます!
土岐さんのサックスは、フュージョン系の演奏では甘いイメージで捉えられがちですが、ストレートなジャズにおいては凛とした男気のようなものを感じます。
「演奏:東海林 修 & Progressive Party」は、全く知りませんでしたが、興味があるので探してみようと思ってます。
本年もこのブログへのご訪問&暖かいコメントありがとうございました。
どうぞ良いお年を!
by なちゃ (2008-12-31 12:42) 

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