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2011年の破顔一聴(海外) [破顔一聴]


さてさて『破顔一聴2011』の海外編です。



例年と同じく、このエントリーは音楽的に優秀なアルバムを選んでいるというわけではありません。
僕がその一年間で出会ってきた音楽の中から『最も心に残ったもの響いたもの』を、独断と偏見で選んでます。

去年は秋吉敏子(p)とLew Tabackin(ts)のアルバム『Vintage』を選びました。
長年連れ添った夫婦であり、音楽的にも最高のパートナーとして固く信頼しあってきた、そんな二人が演ずる心暖まるデュオアルバムでした。




破顔一聴2011(海外編) 
I Feel You/Herb Alpert & Lani Hall

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そして今年選んだのは、Herb Alpert(tp)とLani Hall(vo)のダブルネームでのアルバム『I Feel You』です。まずジャケットに惚れました。素敵なショットだと思いませんか?

ハーブ・アルパートは、大ベテランのトランペッターであるとともにA&Mレコードの創始者としてもその名を馳せていますが、ボーカリストの女性、ラニ・ホールはアルパートのご夫人です。
昨年に続いて、彼ら彼女らのような老夫婦(と言うと失礼かな)のデュオ作品がやけに僕の心に響いたのは、今年の半ばに妻と別離して独り身になった僕の心情と無関係ではないと思います。

人生には出逢いと別れはつきものです。 が・・・やはり結婚は別ですよね。このジャケットからも想像できるように、おそらく様々な苦難を乗り越えてきたふたりが奏でる、優しさに満ちた、まるで人に寄り添い体温を感じるような穏やかな音楽が『ともに添い遂げる』ことを諦めてしまった不甲斐ない男の心を揺さぶるのでしょうか。

彼女との暮らしはおよそ10年でした。
その年月は、もう互いに過去の話として決着してますし、もはや愛情の欠片すらをも語る関係ではありませんが、ここ一年あまりの顛末での消耗は想像以上のものでした。それでも、可愛いふたりの娘に恵まれたのは永久に不変の事実です。それだけは何があっても忘れてはいけません。
長女と次女の居ない家にぽつんと帰ると、ともすれば膝から崩れ墜ちて終いたくなる夜が今でもありますが、離れて暮らすこんな父親に会うことに微塵も躊躇しないでくれる、娘ふたりの人生はこれからです。。。凹みっぱなしでもいられません。
彼女らが幸せな人生を送れるように、今年を見送り、僕も同じく新しい年を迎えねばなりません。

ベストトラック
12.I Feel You
13.Call Me
 2.Cast Your Fate to the Wind



これで今年の更新は最後になります。
日本列島にも、僕自身にも本当に色々とあった2011年でした。
何度かブログのシャットダウンも考えましたが、「破顔一聴」は、来年もう少し続きます。
もしも、ふたりの娘がこのブログに出てきたら・・・そのときは、どうか暖かく読んでやってください。

最後になりましたが・・・
こんな犬も食わないような話しを(現実の世界で)聞いてくれた人、僕に元気をくれたすべての人に・・・・

ありがとう。

それでは、また来年お会いしましょう。よいお年をお迎えください。

なちゃ
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