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Alto Madness/Richie Cole [JAZZ]

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今回もアナログレコードの棚から見つけました。おやまぁ懐かしいです。。。

ちょっと前まで『あの人は今!?』なんていうバラエティ番組があったが、今はあるのだろうか?
かつて一世を風靡しながら、いつのまにか飽きられたり忘れられたりした人たち。。。
もしもジャズ版の企画があれば、リッチー・コールはおそらくリポーターに追跡されるだろう。

初めてアルトサックスを手に入れて無我夢中で練習し、まだ名前もうる覚えだったジャズミュージシャンのレコードを探して中古レコード店に出入りしていた頃…今よりもずっと感受性に長けていた頃…
そんな頃に出会って聴いていた作品は、今そのミュージシャンが活躍していようがいまいが、他の人の評価がどうであろうが、そして今の自分自身の音楽の嗜好がどう変わっていようが、妙に肩を持ちたくなる。
そんなミュージシャンっていませんか?
僕が初めてリッチ-・コールを聴いたのは、20歳代になってからだったから、1977年にチャーリー・パーカー直系の白人アルト奏者として華々しくデビューしてしばらくたってからだった。
息を飲むような超絶のフィンガーワークから繰り出される高速のフレーズが持ち味で、とぼけた風貌だけでなくユーモア溢れるお茶目な演奏で人気を博し、来日時には『笑っていいとも』にまで出演したほどだった。
しかしながら、やがてその技巧を全面に出した吹奏が『味がない』だとか煙たがられ、度を過ぎたお茶目さが酸いも甘いもかみ分けたジャズファンにそっぽを向かれて、瞬く間に飽きられてしまったという、ちょっと気の毒なジャズマンだ。
ジャズの世界には変人は多いとは思うが、一発屋はあまりいない気がする。そんな中で、これほど速攻で飽きられたジャズマンも、そうはいないのではないだろうか?
だから、中古レコード店でのリッチ-・コールは俄然目立っていた。僕がよく通っていた店にはとにかく在庫が沢山あって、並居るアルト奏者の中でもリッチ-コールと書かれたラベルの棚ではその作品群が枚数的に幅をきかせていたから、品の流れの早さが推測できる。そして一枚1000円前後と安かった(笑)。
そんなリッチ-・コールの作品で、僕が一番好きなのが『アルトマッドネス』。
もくもくと上がる煙とともにケースから現れるアルトサックスの写真に、タイトルはずばり『アルトキ●ガイ』である。アルトサックスとジャズを齧りはじめて間もない僕をわくわくさせるには充分なジャケットとタイトルだったし、実際、『アルトキ●ガイ』よろしく脳天気に吹いて吹いて吹きまくる楽しくも凄まじいアルトに圧倒されたものだ。
とにもかくにも速いのだ。そして悲しいかな、速いだけなのだ(笑)。しかしそれはそれで、今こうして聴いていても痛快で良い。
今はどうしているのか気になって調べてみたら、還暦を迎えてまだ現役だそうだ。僕は今でも結構好きですよ。
しかし、これじゃぁ褒めてるんだか貶してるんだかわからんな(笑)。

ベストトラック
A-1.Cole's Nocturne
B-1.Island Breeze
A-2.Price Is Right



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