US AND THEM/リック・ライトを偲んで [洋楽]
たとえば、アルバム『狂気』に『虚空のスキャット』や『アス・アンド・ゼム』が無かったら…『Shine on You Crazy Diamond』にリック・ライトのシンセが無かったら…『Echoes』にリック・ライトのオルガンが無かったら…
ピンク・フロイドの歴史は、また違ったものになっていたような気がしてならない。
その頭脳といわれたロジャー・ウォーターズや、その肉体といわれたデイヴ・ギルモア、狂人となりバンドを去った後でも、その"精神"であり続けたシド・バレット…
3つの巨大な才能と個性を中心に語られることが多いピンク・フロイド。
リック・ライトは決してテクニシャンでもなく、パフォーマンスでも目立つことは無い。しかし、リック・ライトの存在はピンク・フロイドの中で、"好き"とか"嫌い"とかの次元ではなく、孤高のサウンドを確立したバンドの欠かせぬ存在として、実に大きな役割を担っていたのだと思う。それは、ロジャーとの確執でバンドでの存在感を無くし、遂にはバンドを追われ、リック抜きで録音されたアルバム『ファイナル・カット』が、バンドの歴史上で"最もフロイドらしくない作品"とされていることが証明しているのではないだろうか。
ピンク・フロイドの4人での再結成…
その夢の実現が、完全に不可能になる日が、こんなにも早く、そして突然やってこようとは…
2008年9月15日
静かなるピンク・フロイド、リック・ライト(Richard William Wright)、癌のため逝去。享年65歳。
ご冥福をお祈りします。
アルバム『狂気』で、僕が一番好きな曲です。
Pink Floyd - Us And Them (Pulse from 94)
初めまして。私もリック無くして成し得なかった曲、演奏が沢山あったと感じています。
by nexus_6 (2008-09-21 11:14)
nexus_6さん、コメント&niceありがとうございます。
リックは、黙々と仕事をする賢人といったイメージがありますね。
特にフロイドの中期の作品での貢献は、計り知れないですね。
by なちゃ (2008-09-21 11:42)