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A Square Song Book/和泉宏隆トリオ [FUSION]

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1. The Catcher In The Rye
2. White Mane
3. Cape Light
4. Twilight In Upper West
5. Omens Of Love
6. November Rain
7. Play For You
8. Leave Me Alone
9. Takarajima
10. Enrai


アルバムのタイトルを見ただけで、そのコンセプトは一瞬で理解できるし、何よりも聴く前からムフフ[かわいい]と嬉しくなってくるアルバムだ。収録曲を見て、スクェアに於ける和泉宏隆の楽曲面での貢献度の高さに改めて驚かされながら、作品の作成意図通りに『お、これ聴いてみたいな』という具合に反射的に釣られてしまう僕なのでした(笑)。
僕が、T-SQUARE(古くはTHE SQUARE)を最も熱心に聴いていた時期は1980年代から1990年代の間で、10代半ばから20歳代半ばにかけての約10年間くらいだろうか。
実際、バンドの躍進ぶりという意味では、この10年間の間に大きくブレークして、今でもライブで繰り返し演奏されている代表曲の多くを生み出し、バンドサウンドの確固たる土台のようなものが完成された最も重要な時期であったように思う。
毎年、春から初夏にかけての時期は、新譜の発売日が待ち遠しかったし、ライブにも出来る限り足を運んだものだ。
当時スクェアの新譜に針を落とす時に楽しみだったのは、もちろんオープニングに現れるポップで疾走感溢れるナンバーであったが、それよりもまして『スクェアのもうひとつの顔』とでも言うべき、"決して派手ではないものの、思わず耳を欹ててしまうような美しく切ないメロディをもった曲"や、”アルバムの最後を飾る珠玉のバラード”に、堪らずワクワクしたものだった。
『あ~、これ素敵な曲だなぁ…』…ライナーに目をやると、そんな曲の多くは作曲者としてHirotaka Izumiと書かれてあった。

和泉宏隆がスクェア在籍時に残してきた楽曲を、自らのピアノトリオというフォーマットでセルフカバーした『A SQUARE SONG BOOK』(7.の『Play For You』は安藤まさひろの曲)。
和泉宏隆(p)と村上聖(b)、板垣正美(ds)によるピアノトリオの演奏ではあるが、チーチキチーチキのフォービートではい。
考え抜かれて音符を配置したようにさえ思える美しいテーマのメロディは無闇にデフォルメされることなく、極力原曲の面影を残している。至極丁寧な鍵盤捌きによる繊細でありながら豊潤なピアノの和声と6弦ベースの柔らかな音色で聴かせるといった、ジャズともフュージョンとも言えない和泉流のピアノミュージックに仕上がっていると思う。オリジナルバージョンと聴き比べて甲乙をつけるというよりも、スクェアの歴史をつくってきた名曲・佳曲たちが見せる、生みの親の前だけの純粋な表情をこっそりと見てニンマリするような…そんな作品だと思う。

ベストトラック
2.White Mane
10.Enrai
3.Cape Light


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