Live in Japan/D.Grusin GRP All-Stars [FUSION]
前回に続いてアナログレコードの紹介。
デイヴ・グルーシン率いるGRPレコードの面々を中心に構成されたによるGRPオールスターズの来日公演を記録した『Live in Japan』。1980年3月の録音で、大阪の朝日放送の30周年の記念行事として行われたライブである。放送局の記念行事として、こういったジャズ・フュージョン系のミュージ
シャンのライブがこれだけの豪華なメンバーでもって盛大に行われたというのだから、当時この手の音楽が如何に『流行っていた』かというのが良くわかる。大阪フェスティバルホールでの録音である。
このアルバムの聴き所は何といってもB面。渡辺貞夫がゲストとして登場し、フロントとソリストとしてアルトを吹いている。当時のナベサダとデイヴ・グルーシンは、FLYING DISKレーベルにおいて、かの『カリフォルニア・シャワー』や『モーニング・アイランド』を録音し、このライブの約半年後にはナベサダの武道館公演『HOW'S EVERYTHING』でも共演した間柄。
『MY GOOD FRIEND,YOUR GOOD FRIEND, NABESADA! SADAO WATANABE!』…
『Friends and Strangers』のロマンチックなイントロの途中、グルーシンの紹介に促されてナベサダ登場。ここではワンコーラス程度の短いソロだが、
ほんの数拍音を発しただけでゴージャスなフルバンドがナベサダ色に染まる。
圧巻なのは『Uh,
Oh!』だ。いかにもグルーシンっぽいアレンジのテーマに続いて、メインソリストとして大々的にフューチャーされ、気合の入ったロングソロを吹きまくっている。さりげなくフラジオをビシっと決めたり、High-F#近辺の高音にファズがかかるあたりは『おぉーナベサダ、若っけー!』と、
こちらも嬉しくなってニヤニヤしてしまう。ドン・グルーシンのファンキーなピアノソロに続いて、日本初登場(アフロヘアだぜ!!)のマーカス・ミラーの
べース・ソロになだれ込む。今の洗練されたマーカスも渋くて良いが、当時まだ売り出し中で無我夢中にチョッパーを弾くマーカスも”やんちゃ”でカッコい
い。ラストはデイヴ・グルーシンの名曲『Captain Caribe』。ここではナベサダ(as)→Tom Brown(p)→Dave
Valentine(fl)の順でソロ回しが行われるが、相手が管楽器だと燃えるのだろうかナベサダだけでなくT.ブラウンもD.ヴァレンティンもかなり
熱くなっているのが良くわかる。放っておくと倒れるまで吹いてそうな3人の勢いだ。
ラストはグルーシンではなく、聞きなれたナベサダの『どーもありがとうございました』のMCで締め。
あれ?これGRPのアルバムだよね(笑)。B面だけ聴いてると、ナベサダのライブアルバムみたいです(笑)
レコードからYoutubeにアップしました。よろしければどうぞ。
ちなみにCDは海外盤で中古のみ入手可能とのこと。熱烈にCD復刻を望む!
ベストトラック
sideB-3.Uh, Oh!
sideB-5.Captain Caribe
sideA-1.Modaji
わおぉ~!
かっこいい!!!
ステージの様子が見えてきます。
今夜、ちょこっとしょげちゃってたので、元気出ました。
ありがとうございました!!!
by ゆっぴー (2008-11-12 23:47)
ゆっぴーさん、コメントありがとうございます。
そう言ってもらえると、レコードからPCに取り込んで、3時間かけてアップした甲斐がありますよ(笑)。
それにしても、ハッピーな演奏ですね。CD化してくれないかな~
by なちゃ (2008-11-13 22:51)