Night Lights/Gerry Mulligan [JAZZ]
ただいま。。。
おかえりなさい。。。
いい言葉だよねぇ。大袈裟ではなく、救われます。
英語では『おかえりなさい』にあたる決まった文句は無く『Welcome
back!』と訳される場合が多いが、実際の会話ではシンプルに『Hi!』なのだそうだ。
まぁどちらにしても英語で人と会話したことなど一度もない生粋の日本人の僕には、英語はどうもやっぱり味気ない気がする(笑)。
おとうさんの仕事ってどんな仕事なん?
と、最近長女によく訊かれるようになった。
小学校で色々な場所に社会見学に出かけて、そこで働く人たちの姿を見たりお話しを聞いたりすると、まだ寝てる間にいなくなって、時には真夜中まで帰って来ない自分の父親の職業に興味が湧いて尋ねてみたくなるのは必然かもしれない。少し嬉しい。
『コンピューターの仕事だよ』
『コンピュータって、パソコンのことなん?』
『ううん、お父ちゃんの仕事のコンピューターは、パソコンよりもずっと大きいんだよ』
『どのくらい大きいん?めちゃ大きいん?』
『洋服タンスくらいの大きさなんやで。大型汎用機っていうんだよ』
『朝から晩までずーっとコンピュータ見て、何してるん?』
『色んな会社の人が、便利にお仕事が出来るようにするプログラムっていうのを考えて作ってるんやで』
『ふ~ん。。。そんなん楽しいん?音楽も聴けるんやろ』
『・・・・・・』
どうやら、僕が家のパソコンで音楽を聴きながらポカンと口を開けていたり、Youtubeをガン見していたり、ブログを書きながらニヤニヤしていたりするのを知っているものだから、結構『遊び半分』の仕事だと思っているみたいだ(苦笑)。
でもまぁ、僕が懸命に説明しなくても、そのうち解かるだろうと思う。僕だけじゃない、世の中のお父さんたちは、君たちが思うよりも頑張っていんだぜ。
ちょっとくらい投げ出しても良いだろうと思えるほどの仕事の量に疲れ果て、うんざりするような上下関係に困り果て、肩凝りと腰痛と胃痛に耐えている。いつ訪れるやもしれぬ不景気の足音に不安を覚えながら、だけど自分だけは大丈夫だと晩秋の家路を急ぐのだ。さっきまでそこにいた、今でも誰かがそこにいる、少しだけでも離れて見れば、絵のように美しい街の灯りに眼を向けることもなく。。。
ただいま。。。
玄関を開けると聞こえる子供たちの元気な『おかえりなさい!!』、そして静かな『おかえりなさい』。
3回の『おかえりなさい』。。。日本だけの美しい響き。
僕と都会を繋いでいた鎖のようなモノが、漸くプツリと切れ、『ナイトライツ』の調べのように穏やかな夜が訪れる。
今日も無事におしまい…さて一杯飲むか…
頑張る日本中の父ちゃんには、このくらいのささやかな言葉のご褒美があってもいい。
ベストトラック
1.Night Lights
2.Morning of the Carnival
4.Prelude in E minor
「おかえりなさい。」
英語ではないのですか?
英語圏だけでなく、他の国ではどのような会話になるんでしょうかね?
朝はどんな言葉で送り出すのでしょうか?
「いってらっしゃい。はようお帰り。」
って、当たり前のように言ってましたが・・・
by ゆっぴー (2008-11-20 23:54)
ゆっぴーさん、こんばんは。
『いただきます』や『ごちそうさま』も、英語では決まった文句はないそうです。
『いってらっしゃい』は、ByeとかSee you。またはTake care(気をつけてね)等々らしいですね。英語では色々あるみたいです。
日本語っていいですね。
by なちゃ (2008-11-22 02:44)