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2008年の破顔一聴(海外) FIVE FOR FUN/HIGH FIVE [破顔一聴]
本当にありがとうございました。

奇を衒うつもりはありません。どちらかといえば順当な方だと思います。
2008年の、僕のベストなアルバムは文句なしにハイ・ファイヴの『FIVE FOR FUN』で決まり。
発売された時から話題になったし、今でも売れ続けているらしいので、聴かれた方も多いと思うけど、まだの人は、お年玉で買ってください!オトナの人は子供に渡すお年玉をケチって買ってください!
とにかくカッコいい。ジャズという狭いジャンルの中でどうこう評価する以前に、単純に音楽としてカッコいいと思える作品だ。羨ましいくらい思い切りが良く、若い逞しさがあり、熱くて前向なのだ。タイトル曲『FIVE FOR FUN』でのトランペットソロやドラムソロなんて、本当にたまりません。
ブルーノートは、これまで何人もの素晴らしいジャズミュージックを生み出し育ててきた歴史ある名門レーベルだ。ジャズファンなら誰でも知っている。しかし、この痛快極まりないアルバムを、いくら同じレーベルだからといって、50年代~60年代あたりのアルバムを引き合いに出し、それらと同等の匂いを期待するのはマチガイだ。
今の耳で、今の感覚で聴けばいいのだ。半世紀も前の作品と比べて語られるのは、ハイ・ファイヴの本人たちも天国に逝った先達も迷惑だろう。聴き手を唸らせたり、考え込ませたりするだけがジャズではない。ジャズの巨人たちが、もはやあらゆる語法を披露し尽して、それを踏襲しようとするあまりにやたらと小難しくなったり、または商業的に安直な癒し路線に走る昨今のジャズアルバムの中で、これほど判り易くて踊りたくなるような作品が果たしてどのくらいあるだろうか?全身でリズムを取り、馬鹿みたく身体をゆすってノッてしまうようなジャズを、ハッタリでなく高度な技術を持ったホンモノ志向の21世紀に生きる若い奴らが演じている…それだけでここはOKなのではなかろうかと思う。
本作が名盤として後世に残るかどうかは僕は知らない。発売されてまだ間もない今、それを決め付ける必要なんて感じないし、10年、20年後の僕らの次の若い世代に委ねればいいことだ。
このジャケットを見てもらいたい。名門ブルーノート、音楽だけでなくアルバムアートにおいても芸術性をもたせた由緒正しいレーベルであるにも関わらず、なんとおバカな…そしてなんと躍動感のあるジャケットだろうか。
えーい、もう飛び込んでしまえ!せ~の!!
中年オヤジとしては、この若さにまかせたぶっちぎるような勢いから元気をもらっている。もちろん今でも。
今年の僕の個人的なベストアルバムは、国内作品が『過去をゆっくりと振り返る時間にピッタリのアルバム』に、そして海外作品が『新たな年に向けて、前を向いて突き進んで行くようなアルバム』となりました。
僕も、新たな年がきっと良い年になることを信じて、2009年に飛び込んで行きたいと思います。
このジャケットの子供たちのように。
ベストトラック
1.FIVE FOR FUN
6.ESTUDIO MISTERIOSO
2.OJOS DE ROJO
このブログを通じて、様々な方とお知り合いになれたこと、
楽しく暖かいコメントを頂けたこと、
いや~、今年を締めくくるのには実に良いアルバムだと思います。
僕もこのジャケットは気に入っているのですね。確かに元気が沸いてくると思います。
オヤジも、なちゃさん同様に来年に向かって飛び出さないと・・・と思いますね。お互い頑張りましょう~!
これからも、楽しい記事を期待してます。
良いお年を!
by 土佐のオヤジ (2008-12-31 08:27)
土佐のオヤジさん、コメントありがとうございます!
世間では辛く悲しいニュースが多い中、4月にこのブログをスタートして、土佐のオヤジさんをはじめ、多くの方とお知り合いになることができました。
こちらこそ、オヤジさんの楽しいブログを楽しみにしています。
良いお年をお迎えください。ありがとうございます!
by なちゃ (2008-12-31 12:52)
沢山ご訪問&niceを頂き、ありがとうございました。来年もよろしくお願いします。
HIGH FIVEは初めて聴きますが、ストレートで良い感じですね!PC用スピーカーで聴いても空気感が充分伝わってきます。
by nexus_6 (2008-12-31 18:42)
nexus_6さん、こちらこそ、ありがとうございました!
良いお年をお迎えください。
新年の演奏、頑張ってくださいね!
by なちゃ (2008-12-31 20:37)