Elis Regina in London/Elis Regina [その他の音楽]
昨日、ふと新聞の片隅に目をやると、小さな文字で小寒と書いてあった。これから益々寒さの厳しさが増していくのかと思うと文字通りゾッとする
皮下脂肪とは無縁のスリムな体型が(これホントです)冬場には本当にきつい。今でもパソコンに向かいながらムクムクに着ぶくれしてる。
では、寒の入りということで、気持ち的には何か暖かくなるような音楽をば。。。
『IN
LONDON』は、ブラジルで絶大な人気を誇った歌手、エリス・レジーナ(正式な発音はヘジーナだそうですが、以下レジーナで書きます)が、24歳の時にレコーディングしたオーケストラとの共演作だ。
ロンドンの広場を背に、鳩の群れと戯れてケラケラと笑う24歳の女の子。薄曇りの空からのぞくお日様みたいな満面の笑顔が眩しい、何とも微笑ましいジャケットが素敵。
この小柄な娘さんがアルバムの歌の主だというから驚きだ。
初めてこのアルバムを聴いた時は、このアルバムはエリス・レジーナのロンドンでのライブ盤だと勘違いしたのを覚えている。
もちろん聴衆の声など入っていないのだが、初顔合わせのオーケストラを相手に僅か二日間で12曲をほぼ1発録りという驚異的なポテンシャルで唄い切ったんだから、ライブ盤並みの迫力と生々しさを感じるのは当然といえば当然か。。。
プレーヤーにCDをセットして直ぐに聴こえる『Corrida
de
Jangada』での冒頭のひと声、伴奏が被さるまでの約3秒間で、エリス・レジーナの魅力の一端は充分に伝わってくると思う。
お転婆な少女が小躍りしながら、笑い声で唄っているかのような可愛らしさを見せたと思えば、時に24歳の女性とは思えないような堂々とした低音を効かせるその唄いっぷりには、さっき捥いできた果実をギュウッと搾ったような瑞々しさに加えて、若くしてブラジルポップスの女王と呼ばれた貫禄が既に備わっているのだが、それらが上手い具合に同居している。そこらのロック歌手よりも熱い力とスピード感があり、それがラテンのリズムに乗って耳から直接神経に伝わり、冬の公園の日溜りにいるみたいに、心地よく身体をほんのりと暖めてくれるよな気がするのだ。
エリス・レジーナの歌には、僕にとって少々の温熱効果があるようだ。
ベストトラック
1.Corrida de Jangada
8.Watch What Happens
4.Giro
ついに来ましたねー。どれくらい凄い存在だったのかご存知ない方には「言わば、ブラジルの美空ひばり」というように説明することにしています。
by nexus_6 (2009-01-07 20:39)
nexus_6さん、こんばんは。
僕はブラジル音楽の知識は殆ど持ってないのですが、このアルバムは直球でビビビときました。良い歌、良い声は本当にジャンルなんて関係ないですね。
ずっと歌い続けていたら、どれほどの名作が残ったのかと思うと残念です。
『ブラジルの美空ひばり』…まさにそうだと思います。
by なちゃ (2009-01-08 00:17)
素敵な音楽とお話楽しませていただきました(^^
また遊びに来させて下さい♫
by sak (2009-01-08 12:53)
sakさん、こんにちは!
ご訪問&niceもたくさんありがとうございます。
こちらからも、ゆっくり遊びに行かせて頂きます。
by なちゃ (2009-01-08 21:47)