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DISCOVERIES/T-SQUARE [FUSION]

勇気が出ます!
愛があります!
元気になります!

愛と勇気のポップ・インストゥルメント・バンド


……いったい誰が考えたんでしょうか(笑)。読んでいるこちらが恥ずかしくなってくるタスキの宣伝文句でありますが、今年もこの季節がやって来たぞ~。
なんと通算35枚目のオリジナルアルバムでございます。もう35枚もアルバム出してんだね。あとベスト盤とかライブアルバムとか企画モノとかを合わせると50枚くらいになるのかな。凄いね~。

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出会ったのが高校一年生の時だから、もうかれこれ27年。若い頃は新譜の発売日には速攻でCDショップに走ったもんだ。今はそれほどではないにしても、ずっとバンドでも色んな曲を演奏したし、ベスト盤以外のアルバムは全て買い続けてるわけで『長年お世話になっております』って感じかな。こりゃもう半ば腐れ縁みたいなものかもね(笑)。まぁ歳くって長く音楽聴いてると、そんなミュージシャンやグループのひとつやふたつやみっつくらい有ってもいいわな。
『愛と勇気のポップ・インストゥルメント・バンド』、T-SQUAREは、僕にとってそんなバンド。。。実はポップ・インストゥルメンタルだったんだ。フュージョンじゃなかったのね。

昨年の活動は30周年記念イヤーだということで、アルバムとツアーが9人編成、夏の野外イベント『野音であそぶ』は総勢15人というびっくり編成だったんだけど、前作の『WonderfulDays』は、旧メンバーを交えての企画モノの一面もありながら大真面目に全曲が新曲という聴き応えのある楽しいアルバムだったし、一昨年のアルバム『33(サーティースリー)』も個人的にはかなりの快作だった。
それだけに、現在の正式メンバー4人に戻ったら、少なくとも去年の野音みたいな同窓会気分丸出しの緩さは無いはず…て期待してるんだから結局はスクェアが好きなんだな。
さてさて、どうでしょうか。

収録は9曲でスクエアのアルバムらしくコンパクトな作り。だらだらと駄曲を700MB・80分詰め込むよりは、この方がよっぽど集中できる。壮大なイントロから疾走感が心地よい曲、安藤正容のギターがうなる曲、小気味良いミディアムテンポの曲、伊東たけしのアルトが泣かせるドラマチックなバラードなどなど、安心して楽しめる楽曲がいつものようにきれいに並んだ約42分。
でもね、安藤正容のギュイ~ンや伊東たけしのEWIのピロピロ~も9曲ひっくるめて、それ以上でもそれ以下でもない、良くも悪くもスクェア印なわけで、DISCOVERIES=『発見』というタイトルの割には無難すぎる印象。せっかく若くて腕の立つメンバーがいるんだから、もっと思い切って暴れさせても良かったような気はするんだな~。そこら辺はもう守りに入っちゃってるのかね。。。
冒険や挑戦なくして新たな発見はないだろう!と、30年の節目を越えた今が惰性でないことを願いつつ、ここはひとつ率直な感想を書いておく。
こりゃ36枚目に期待だな。

ベストトラック
8.かわらぬ想い
9.Smile Smile Smile
1.Discoveries

こちらで試聴できます


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