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Sadao Plays Be Bop with Kenny Garrett [FM放送]

昨年12月に行われた渡辺貞夫のクリスマス・ライブの後編が
FM番組『Nightly Yours』でオンエアされましたよ
(ライブの記事はこちらこちら

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つっても、後編があるってことはもちろん前編があるわけなんだけど、前編(FM大阪では1月7日OAだったかな)の方は、あろうことか痛恨の聴き逃し。ラジオにはこんなうっかり忘れがあるから辛い。
僕が住む大阪市内で受信できるのは今のところFM大阪だけで、木曜日の夜中4時(金曜の早朝4時)なんてとんでもない時間帯だもんで、ついタイマーセットするのサボっちゃうんだよな~。

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今回OAされたのは12月9日の名古屋ブルーノートでの演奏の2ndステージ。

僕が観に行ったのは大阪はクラシックホール(ザ・シンフォニーホール)で、パイプオルガンを背景に見ながら客席にお行儀良く座ってのライブだったんだけど、名古屋はクラブだったんだね。
クリスマス前に、一杯飲みながら美味しい料理とナベサダのアルトと笑顔ってのも、こりゃなかなか乙だったことでしょう。まあ僕の場合はクラブに行っても、ケチって一番安いのしか飲み食いしませんけど(笑)。それはともかく、NYから来た若手リズムセクションに、ケニー・ギャレットと我らがナベサダのツインアルト。なにせ大阪の演奏が、ライブ盤にして売って欲しいくらいに感動したもんで、ラジオとはいえ名古屋の演奏にも期待が膨らみます。
ライブのメンバーはもちろん大阪と同じで、OAされた曲目はこれ。

Groovin’ High
Moose The Mooche
タイトル不明(ballad)
LOPIN'
Hot House

<演奏メンバー>
アルト・サックス~渡辺貞夫
アルト・サックス~ケニー・ギャレット
ピアノ~ジェラルド・クレイトン
ベース~デズロン・ダグラス
ドラムス~ジョナサン・ブレイク




OAはビバップの名曲『グルーヴィン・ハイ』からスタート。若いリズムセクションと中堅ギャレットと御大ナベサダの三世代によるビバップ大会。ホールじゃなくてクラブでの演奏ということで、なにげにリラックスした雰囲気を想像してたんだけど、なんのなんの!! 若さ溢れるデズロン・ダグラスとジョナサン・ブレイクのリズムに煽られてケニーとナベサダのアルトバトルは俄然白熱。『Moose The Mooche』でのジョナサンのドラムソロとかやっぱ凄い迫力だし、ギャレットにしても『大阪の時よりも気合入ってんじゃねのーか?』とさえ思える熱演。さすがはナベサダが惚れこんだジャズマンだけのことはあるよね。さっきMDからファイル化してPCにぶち込み終わったんだけど、聴いてるだけであの日の興奮が蘇ってきますなぁ・・・むふふふ。音質てきには、ややノイズが入るものの、まぁ満足できるレベルかな。まあ、長年OAしてくれてた神戸のKiss-FMで打ち切りになったもんだから、放送して頂けるだけでFM大阪様々なんですけどね。また貴重な音源がひとつ増えました^^
んー、こうなると前編を録れなかったのが、ますます悔やまれるなぁ。春に放送する”ライブ総集編”で何曲か拾えればいいんだけど。。。つーか、大阪のライブの演奏もOAしてくんねーかしらん?


タグ:渡辺貞夫
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SESSION 2010(NHK-FM)/Dimension Live [FM放送]

久々にFM放送ネタでも。

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人気フュージョングループDIMENSION(ディメンション)が、NHK-FMで日曜日放送のSESSION 2010に出演。
MDにエアチェックした音源を、さっきまでしこしことmp3にしてPCにぶち込んどりました。
な~んか、エアチェックてコトバも字面だけで寒いつうか、今や死語感プンプンなんだけど(笑)、時代が磁気テープからPCファイルに代っても、ショップで買えないライブ音源をゲット出来るという価値はやはり大きい。失敗が許されないというのも昔も今も同じ。まぁこれはこれで楽しい作業です。

僕はこんなソフト使ってます
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DIMENSIONは増崎孝司(G)、勝田一樹(SAX)、小野塚晃(KB)の3人からなるインストルメンタル・ユニットで、1992年のデビュー以来メンバーチェンジもなく18年。何れもスタジオミュージシャンとしても活躍するテクニシャンで、小野塚晃はジャズ方面では御大ナベサダのバンドでも欠かせない存在になってるね。
とにかく技術的に高度な楽曲が多く、バンドにベースとドラムが居ないので外部から一流のミュージシャンを呼んだり、逆に一切のリズムを打ち込みでレコーディングしたりの自在性も、このユニットの個性。
DIMENSIONがデビューした頃といえば、日本のフュージョンバンドでは、T-SQUAREでのフロントマンの交代(伊東たけし→本田雅人)があったり、カシオペアが分裂(神保・櫻井が脱退)してJIMSAKUが人気を博してたりもしてたっけか。
80年代のフュージョンブームも遠に過ぎ去り、ひとつのマイナージャンルとして着地する寸前に最後の残り火がボッと燃えていたような……そんな時期だった気がするな。なんか書いててちょっと寂しくなってきたけど(笑)。

それでも僕は、当時も変わらずフュージョンってジャンルが大好きだったので、DIMENSIONみたいな個性的な超絶テクニックの新たなバンドの登場にはおおー!ってなったし、デビューからしばらく続いた怒涛のようなアルバムリリースのペース(3ヵ月連続とか)も大歓迎だった。T-SQUAREやCASIOPEAとはまた違った、ハイテンションな音圧とオラオラでドヤ顔系の楽曲が、僕にはちょっとした衝撃だったな……つうか、楽器やってるとテクニックとか速さにイレ上げる時期ってあるんだよな。


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そんなDIMENSIONも、もうベテランの域。アルバムも22枚出してんだねぇ。
NHK-FMの誇る優良長寿番組のひとつSESSION 2010には、これが初登場ってのは意外といえば意外だけど。
メンバーは上で書いた不動の3人に、ベースがグレッグ・リー、ドラムが石川雅春。
バンドのカラーが良く出てるアレンジのCジャムブルースで軽く慣らし運転した後、代表曲のAre You Gonna Win?』『Walkin'』で一気に加速。初期のギラギラした感じがやや薄れて、同じ楽曲でも洗練された感があるね。NHKらしい当たり障りのない緩いMCを挟みつつ、最新作『22』からのナンバーと旧作から『Beat#5』『Tones』などの人気曲でもって、高密度の楽曲をハイレベルな演奏で聴かせる7曲約60分。いいね。神保彰をドラムに迎えた2枚組みライブ盤(Live Millennium)を思い出したよ。
実はスタジオアルバムに関しては、ここ数年の何枚かは食腸気味で買ってなかったんだけど、ライブ演奏を聴くとやっぱいいもんだね。
もうすぐデビュー20周年か…経つ年月の速さに焦りつつ、これは久々にアルバムでも買ってみようかと思ったぞ。

増崎 孝司(ギター)
小野塚 晃(キーボード)
勝田 一樹(サックス)

石川 雅春(ドラムス)
グレッグ・リー(ベース)


1:C Jam Blues
2:Are You Gonna Win?
3:Walkin
4:Groove It
5:Beat#5
6:Tones
7:September Winds






※再放送は1月29日(金)。午前10時から同局にて。聴き逃したファンの方はぜひ。

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東京Jazz2009/神保彰 featuring エイブ・ラボリエル+オトマロ・ルイーズ+リー・リトナー [FM放送]

9月4日(金)から9月6日(日)の3日間にかけて行われた音楽の祭典『東京Jazz2009』
ジャズというジャンルにとどまらない国内外から終結する超豪華なミュージシャンが発表されるたびに
『今年こそは!』と、毎年思うんだけど思ってるうちに夏が来て夏が終わっちゃう(笑)
今年も指を咥えながらNHK-FMでの生放送を聴いていましたよ
それでも、NHKは主催者だってのもあるんだろうけど、
こうして生放送してくれるってのは地方の音楽ファンには有難いね
さすがNHKといったところでしょうか

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9月5日(土)の昼公演に出演した『神保彰 featuring エイブラハム・ラボリエル+オトマロ・ルイーズ+リー・リトナー』と、同日の夜公演でトリを飾った『L'Image』が今年の個人的な目玉だっただけに、この2グループがばっちり聴ける今回の生放送は嬉しい限り。今日は丸録りしておいたMDから、しこしことパソコン使ってMP3に変換してたんだけど、特に神保彰のグループの演奏が素晴らしかった。
曲は2007年のアルバム『Four Colors』から翌年の『Get Up!』、そして最新作『JIMBOMBA』からの選曲が中心で、超絶でありながら軽快なドラミングてんこ盛りの『Wicked』や『Four Colors』といったハードなナンバーはもちろん、神保彰の作曲センスが光るメロウなミディアムナンバーも盛り込みながらのナイスな演奏。もちろんベースのエイブ・ラボリエルとキーボードのオトマロ・ルイーズは近年のソロアルバムで共演している間柄なので息もぴったりだし、何よりもフュージョンファンとして期待が膨らむのは急遽決定したというギタリスト、リー・リトナーの参加。リットの参加で注目度は一気に上がっただろうね。
神保彰とリットの共演といえば、カシオペアの初期のアルバム『4×4』まで遡るわけだけど、これだけの難曲にさらりと反応するリットのソロは、もう流石といか言いようがない。

Akira Jimbo(ds)
Abraham Laboriel(el-b)
Otomaro Ruiz(key)
Lee Ritenour(g)

1. Wicked
2. Jimbomba
3. Tokyo Dreamin'
4. Four Colors
5. Sneked
6. Emerald Coast
7. Mid Manhattan

僕がフュージョンを聴き始めた頃から既に大物だったリット。そしてその頃はまだデビューしたてだった天才・神保彰…その二人が四半世紀の時を超えた今、スペシャルゲストとバンマスという形で対等に演奏している・・・ほんとに凄い所まで来たもんだなぁと思う。
そしてそして!たぶん多くのファンが、いけないと思いながらも少しは実現を期待していたであろうサプライズ・・・そうです、カシオペアでの神保彰の代表作『ミッド・マンハッタン』の再演!
エアチェックが、なかなか良い音で録れてたので、Youtubeに上げときましたよ。
神保ファン、フュージョンファンよ、聴いとけ!そして泣くがいい(笑)

 


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SESSION 2009/秋元順子 with Moon Light Shower [FM放送]

もうかれこれ3週間も前のことなんで恐縮なんすけど、FMの番組で面白い放送があったのでひとつ。

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僕の好きなFM番組のひとつである、NHK-FMの『セッション2009』。4月5日放送分に秋元順子が出演ということで、面白そうだったので放送を聴いてみた。
『セッション2009』は、主に国内のジャズミュージシャン(海外の大物もたまにあり)のスタジオライブを公開録音で収録・放送している一時間番組で、毎週日曜日の午後10時から(金曜日の午前10時に再放送)放送されている。第一線で名を上げているミュージシャンだけでなくクラブのライブなどで地道に活動されているジャズマンの演奏が聴ける機会を提供しくれるというのが『さすがNHK』というか『NHKならでは』というか、そこらへんが僕には大きな魅力。1978年から実に30年も続いていることからも、音楽ファンに支持された長寿番組といっていいだろう。

かたや秋元順子は、ご存知『愛のままで…』が昨年から今年にかけて大ヒットとなり一躍有名に。
昨年末の紅白初出場(初出場最年長記録)や、オリコンチャート一位獲得(こちらも最年長記録)などなどが記憶に新しい実力派の新人(なのか?)歌手。なんでも『アラ還の星』とか言われてるそうだ。まぁ自分で言ってるという話もありますが。それはいいとして。
僕自身はアルバム手に入れて聴くほど特に秋元順子のファンってわけではないのだが、ヒットした『愛のままで…』や、そもそもご本人が同曲に巡り合うきっかけになったデビュー曲『マディソン郡の恋』(インディーズ)なんかを聴いてみると『なるほどいい歌だな~』としみじみ思ったりはする。最近のJ-POPにはすっかり疎くなり、感動もしにくくなってきたアラフォー男の感性にも何か響くものがあるのだろう。
そんなジャズの老舗番組と、今をときめく歌謡歌手。少々どころか、番組的にかなり異色な組み合わせに興味引かれた次第。

一時間弱の放送時間で演奏された曲は、秋元順子の持ち歌が6曲とジャズのスタンダードから3曲。
ジャズからの曲は『Summertime』、『You'd Be So Nice to Come Home To』、『sentimental journey』といった、スタンダードの中のスタンダード。これがなかなか良かった。



僕はジャズのボーカルものってあまり聴かないので、ジャズを本業とするシンガーと比べたりは出来ないけど、ハワイアンを歌手としてのキャリアのスタートラインに、ジャズ、シャンソン、ラテン、ポップス、民謡と、あらゆるスタイルを唄いこなしてきた歌唱は文句なしに上手いし、気を衒った変なテクニックに走ることなく真摯にストレートに唄ってるさまからは、逆に叩き上げの自信のようなものが滲みでているようにも聴こえた。
しかしまぁ、ジャズの番組だけに持ち歌にもジャズっぽいアレンジが施されてはいたが、せっかくのライブなんだから、あと2~3曲ジャズスタンダードを浪花節を交えながら唄う、というのもアリじゃなかったかなってのは本音としてあるかな。
そこらへんはファンが詰め掛ける公開録音ということもあるので、お目当ての『あの曲この曲』を外してしまうわけにもいかなかったのだろうから仕方ないか。実際はもっと唄ってたのかも知れないけどね。
ともあれ、なかなか面白いライブではあった。


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Nightly Yours [FM放送]

久々にFM放送について

nightly.JPG
渡辺貞夫が番組ホストのFM音楽番組
NightlyYours(ナイトリーユアーズ)が
この4月からFM851(FM大阪)がネット局となり
オンエアされることになった。

と、いっても東京の人なんかは、てんでピンとこないかもしれませんが、
大阪に住んでると、聴けなかったんですよ。この名番組が。
以前はKiss-FM(FM神戸)がオンエアしてたんだけど、
それも終了しちまって、その時は抗議のメールを送ったりしましたよ(笑)
『上質な音楽番組のオンエア打ち切りは遺憾である!それでもジャズの町、神戸の局か!』
みたいな。
まぁそれはいいとして、晴れて大阪の局でようやくこの番組が受信できるようになりました。
やったぁー!!
 
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で、このちらかしたMDの山は何かというと、昨年くらいまでKiss-FM(FM神戸)がネット局だった頃に毎週毎週エアチェック(死語)して、たまりにたまったもの。
MD一本に放送5回分で53本あったから、5年分くらいっすかね。これが今週からまた増えていきます。実際のところ、聴けてない放送も半分以上あるんだけど、こいつは老後の楽しみということで(笑)。
しかし、Kiss-FMでオンエアしていた頃は、受信状態もばっちりで殆どノイズ無しの録音が出来ていたんだけど、我が家の場合は、FM大阪はかなりノイズが混ざっているな~。こりゃ、何とかしないと・・・
 
かつてFM東京がキー局の『マイ・ディア・ライフ』という名番組がありましたが、このNightlyYours(ナイトリーユアーズ)は、その続編のような音楽番組で、ジャズやフュージョンはもちろん、ご自身のライブ録音や、ブラジル音楽、ワールドミュージックなどなどを渡辺貞夫が優しい声で語りながら紹介するという、ジャンルを超えた実に上質な音楽番組。
近年はFM放送も『DJのしゃべくり中心』になってしまい、すっかりバラエティ化してしまった中、『じっくりと良い音楽を聞かせる』という、FM放送の良心のようなものをきちんと残している番組のひとつだと思う。
 
大阪の皆さん、やりましたね。みんなで聴きましょう!
毎週木曜日の深夜4時ですけど(笑)。
つーか、どっちかって言うと深夜じゃなくて朝じゃねーのか?(笑)
 
もうちょっと、ましな時間帯なかったの?FM大阪さん[たらーっ(汗)]・・・・・
まぁ、オンエアしてくれるだけでも嬉しいので、半年で打ち切らないでね。





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Bravas in Sound '84/渡辺貞夫のライブ [FM放送]

 久々に、FMエアチェックからの音源です。
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1.We Are the One
2.Fire Fly
3.Say When
4.Rendezvous
5.If I'm Still Around Tomorrow
6.The Water is Wide
7.Killing Me Softly with His Song
8.Here's to Love
9.Maraval
10.California Shower
11.My Dear Life


僕の高校二年の春は、それまでになかったくらい異様にめでたく浮わついていた。
楽器を始めてから一年が経ち、念願のバンド活動をスタート出来たこと、そしてそのバンドが大好きなフュージョンバンドであったこと、その仲間が仲の良い気のおけない友人だったこと…
そして彼女が出来たこと。へへへ~[手(チョキ)]

1984年、ナベサダこと渡辺貞夫がラルフマクドナルドをプロデューサーに迎えて前作『Fill Up the Night』の続編のようなかたちで発表した『Rendezvous』のコンサートツアー。その大阪公演の新聞広告は、高校二年生の浮わつきまくった僕の視界を更にハッピーにしてしまうような内容だった。ナベサダをサポートするメンバーは、前回のツアーとほぼ同じ最強メンバーに加えてキーボードにはリチャード・ティーが名を連ねているばかりでなく、ゲストボーカルにロバータ・フラックが招かれているというではないか。場所は関西最大級のアリーナ、大阪城ホールだ。しかもトラック中央位置に円形ステージを組み、なんとそれがぐるぐる回転するという、最近のジャズやフュージョンのライブではちょっとありえない発想というか、なんとも豪華でバブリーなもの。
もう、これはあの娘と一緒に聴きに行くしかないだろーというのは高校生としては当然行き着く健全な結論なわけで、僕はお小遣いを遣り繰りして勇んでチケットを二枚手に入れた。この二枚のチケットが夜の大阪城公園を薔薇色に[ぴかぴか(新しい)]染めてくれるに違いない…

よ、よっしゃー[パンチ]!完璧だ!ムフフフ[かわいい][キスマーク][ぴかぴか(新しい)]

夏になり、その日が来た。。。


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渡辺貞夫(as sn)
エリック・ゲイル(g)
ウィル・リー(b)
ティーヴ・ガッド(ds)
リチャード・ティー(kb)
ロブ・マウンジー(kb)
ラルフ・マクドナルド(perc)

ロバータ・フラック(vo)


満席の大阪城ホール、円形ステージを見下ろすように二階席に座った僕達。初めての大阪城ホールだ。
ライブは一曲目からサプライズだった。最新作ランデブーのタイトルナンバーだという僕の予想を覆す『We Are the One』。なんとビクター時代の『モーニングアイランド』からのナンバーだ。早くもここでケツを浮かした僕は、そのままラストの『My Dear Life』でクローズするまで、ナベサダのアルトに、ライオンのような形相のガッドのリズムに、踊るウィル・リーのベースに、ロバータ・フラックの歌声に、ニューヨーク最強のリズムセクションの繰り出すソロに、そして念願のリチャード・ティーの水面の波紋のようなフェンダーローズのバッキングに、思いがけないN.Y.のメンバーによる『カリフォルニア・シャワー』に酔いしれたのだった。

そう、少なくとも僕は…

帰り道、僕らはあまり会話をしなかった。感激の余韻さめやらぬまま、ぼーっとして歩いている僕に、語りかける声が聞こえた。
『なちゃは感動してたみたいやな~俺はイマイチよう解らんかったわ。。。でも歌入りの曲は良かったと思うで。それにしても◎◎ちゃんと来られへんで残念やったな~(笑)』

俺は おれは オレは オ・レ・ハ。。。。。[犬]????

…高校時代の恋に完璧はありえません[たらーっ(汗)](笑)
大阪城公園は薔薇色にならなかったが[失恋]持つべきは友情だと実感した[ひらめき]、そんなライブの想い出だ。


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Bravas in Sound '83/渡辺貞夫のライブ [FM放送]

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我が家の家宝である。
まぁ女房や娘たちにとっては、ただのカセットテープなわけだが、この中には僕が持っている何枚かのCDとLPレコードのどれよりも
僕にとって価値がある、素晴らしい演奏が約80分にわたって詰め込まれている。

渡辺貞夫が1983年に発表したアルバム『FILL UP THE NIGHT』のコンサートツアーの模様をFM放送でオンエアしたものだ。
アルバム『FILL UP THE NIGHT』は、プロデューサーにラルフ・マクドナルドを迎えて、N.Y.の一流ミュージシャンと録音した作品で、グローバー・ワシントンjrの『ワインライト』とほぼ同じメンツで録音された快作である。
このライブの模様は、ナベサダ自身がホストを務めていたFM東京の『マイディアライフ』で2週に渡って放送された。会場は東京の中野サンプラザ。そしてこのツアーでの大阪のステージはフェスティバルホール。先の記事にも書いたが、ぼくがライブ童貞を捨てた思い出のライブだ。
その時の感動を、四半世紀経った今でも思い出させてくれるお宝音源として、僕はこのカセットをMDにコピーし、MDからパソコンに取り込み、全てのハードディスクでバックアップした上でCDに焼いている。これでいつの日か、カセットテープが絶滅しても大丈夫だ(笑)

 

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カセットテープのとミュージシャンは以下のとおり
Bravas in Sound '83 『FILL UP THE NIGHT』 
■曲目
1.Say When
2.Rosebud
3.Dreams Come True
4.Westside Drive
5.Orange Express
6.Side Street
7.Fill up the Night With Music
8.My Dear Life

■ミュージシャン
渡辺貞夫(as sn)
エリック・ゲイル(g)
ウィル・リー(b vo)
スティーヴ・ガッド(ds)
ポール・グリフィン(kb)
ラルフ・マクドナルド(perc)


さて、このライブ音源、まずメンバーが素晴らしい。残念なことにエリック・ゲイルが他界ししまった以上、このメンバーでの再演はありえないというのを考えると、少し感傷的にもなる。
ライブは『Say When』で幕を開ける。ラルフ・マクドナルドのコンガにエリックゲイルのギターとウィル・リーの重いベースが乗り、当時まだ40歳代の若いナベサダのソプラニーノが疾風のようなフレーズをこれでもかと連呼する。やっぱナベサダって凄いわ~…って当たり前か。。。。とにかくサックス1年生だった高校生の頃はもちろん、不惑を迎えたおっさんになった今でも、非の打ち所なんてどこにも見当たらないし、むしろ益々そのプレイの偉大さに関心させられて聴くたびに驚かされる思いだ。
ナベサダが素晴らしいのは言うまでもないが、ここでの何よりの聴き所は、スティ-ヴ・ガッドのドラミングエリック・ゲイルのギターソロだ。ソプラニーノでのテーマからソロへの流れでは、ラルフ・マクドナルドのパーカッションがグルーヴをつくり、ガッドはハイハットとバスドラムだけでキープする。何度聴いても4分を過ぎたころに不意にスターン!と一発響くスネアがツボに命中だ。わかっているけどよけられない(笑)
エリック・ゲイルのソロに移るや、逆にパーカッションは退き、ガッドのドラムは俄然白熱する。ソロ中盤のシーケンスフレーズあたりからは、百戦錬磨のスタッフの盟友エリック・ゲイルを煽るようにビシバシとスネアを連打!

『おらおらカモン!まだまだいけるだろブラザー?』

ブルースの塊がピーカーから飛んでくるようで、何度聴いても鳥肌が立つ。バンマスであるナベサダのサックスを最大限に際立たせ、ソロでは聴き手をあっ言う間に自分の世界に引き込んでしまうあたりはサスガだ。

初めてのライブの感動を思い出しながら、そしてこの歳になってからの新たな発見を探しながら時間を忘れて聴き進み、ラストは当時のナベサダのクロージング・ナンバーだった『MyDearLife』でカセットテープは終わる。
超スローテンポで演じられるこの名曲の、ソプラニーノの暖かなソロと、ナベサダ自身がライブの終わりを惜しんでいるかのようなロングトーンに胸を熱くしながら、僕はいつも思う
『やっぱり自分は、ずっとこんな音楽が好きなんだな。。。』
やがて老いたる時、自分の『MY Dear Life』を振り返る日が来たら、おそらく僕はこのカセットの扱いについて遺言に書くだろう。



追記…
気まぐれで始めたにしては、気付けば記事が100になっていた。
これからも気楽にマイペースで、音楽のお話を、そして時事ネタも少しずつ消極的に無責任に書いていければと思う。
面白いかどうかは。。。。。。ん~シラネ(笑)
だって、このブログを一番楽しんでいるのは僕自身に違いないのだから(笑)。

アクセスありがとうございます。今後ともぜひお立ち寄りください。


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CASIOPEAのライブ(1983)/FMエアチェック [FM放送]

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CDにもなっていないFM放送からの音源をブログで書いても自慢にしかならず、読者の方の共感を得られるのか疑問なのだが、まー、いいじゃないですかブログなんだし(笑)
そもそものきっかけは、このテープが見つかったからなんだ。 では曲目をどうぞ。。

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1.Eyes of Mind
2.Take Me
3.Gypsy Wind
4.Black Joke
5.Magic Ray
6.Space Road
7.Asayake

さて、このエアチェックされたカシオペアのライブ音源、カセットテープがマクセルのクロームポジション"XLI-S"であることから、年月を超えてエアチェックへの気合が伝わってくる(笑)
ところが気合の空回りか、オンエアされた1曲目(曲失念…バラードだったかな?)で録音に失敗していて、泣く泣く2曲目からの録音となっている。
1983年3月に東京厚生年金会館で行なわれたライブのエアチェック。時期的にはアルバム『Photographs』発売の直前ということになる。
いつものカシオペアのライブとちょっと違うのが、MCが司会屋こと向谷実ではなく、海外のラジオ局(局名失念)から招かれたDJ(名前失念)が英語でMCをしていて、懸命に聴衆をあおっているのだが…
『ミンナイショニ!キャシオピア!キャシオピア!キャシオピア!…』
『THIS IS アサヤキ! アイっ!!』

…おいおい『朝焼き』て…
う~ん、MCに関してはちょっと調子狂っちゃいますなぁ(苦笑)
しかし演奏中の熱気はやっぱりすごい。特に女性の嬌声が。そして曲目がえぇ感じで並べられているのが、ぐ~ である。
メンバーはもちろん 野呂一生、向谷実、櫻井哲夫、神保彰。当時のカシオペアのベスト選曲であるのはもちろん、ちょっと短めだけどライブのハイライトでもあるベースソロとドラムソロもっちり収録されていてるし、『Space Road』の超絶ユニゾンに初めて出くわして、ケツが浮くほど興奮したのも、確かこのFM放送だった。
公式では発表されていない神保・櫻井在籍時の『GypsyWind』のライブテイクを聴けるというだけでも残しておいた価値があるというものだ。
こんなパワフルな演奏を聴かされると、やはり『カシオペアが最もカシオペアだった』のが、この4人の時代だったことに異論を挟みようがない(笑) ホントにこの頃のカシオペアはカッコよかったな~。
何はともあれ、この貴重な音源はなんとかデータ化して永久保存を計画中。。。。

ベストトラック
6.Space Road
3.Gypsy Wind
4.Black Joke
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FM放送が好きだ♪ [FM放送]

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1980年代、僕が中学生から高校生にかけての頃は、局数こそ少なかったものの国営でも民放でも、FM放送でジャズやらフュージョンのライブを長時間に渡ってよくオンエアしていた。
FMステーション、FMレコパル、FMファンなどのFM放送情報誌も実に充実していて、それらの雑誌を頼りに今では死語になりつつあるエアチェック(FM放送をカセットテープに録音する)なる行為を、シコシコとやっていたものだ。
やれT字型アンテナの向きがどうとかノイズがどうとか、可能な限り最高の音質で録音するために死力を尽くし、スピーカーに耳をダンボにして貼り付いていた。60分番組が90分テープの片面45分強に収まり切るかどうかでドキドキしながらテープ残量とにらめっこするので、期末テスト前だろうが受験前だろうが、その時ばかりは勉強なんてするはずがない。その時限りの音楽をテープに残す方が大事だったんだ(笑)。
…やがてFMも多局化が進み、"ヘビロテ"とか"パワープレイ"と呼ばれる各局のイチオシが毎時間集中的に流され、ステッカーを貼った車が道路にたくさん現れ、多くの番組がいつの間にか『音楽主体』の放送から『DJのお喋り主体』の放送に変わり、いくつもの"名番組"が時代とともに消えていった。
コーセー・歌謡ベストテン、ダイヤトーン・ポップスベストテン、クロスオーバーイレブン、ゴールデンライブステージ、ジャズワークショップ、マイディアライフ、日清パワーステーション…
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更には、2006年に竹中総務相(当時)の私的懇談会で「民間のFM放送などが普及している中、公共放送としての役割は終えた」というおバカな理由で、NHK-FMを停波(廃止)に持ち込もうとする議論を知った時は、マウスを握り潰さんばかりの怒りを覚えた。
まぁこれは『私は音楽をはじめとした文化に造詣のない政治家です』と白状しているようなものだが(笑)

それでも僕自身はFM放送が大好きで、特に休日や年末年始に特番の多いNHK-FMの週間番組表のチェックは未だに欠かさない。
マンションのテレビアンテナからFM端子にぶち込んでいるのでノイズは皆無。MDなので残量を気にすることもないから楽な時代になったものだ。
それでも寂しいかな、昔に比べて"エアチェック"する番組は格段に減ってしまったが…
ということで、このブログでは過去にFMでエアチェックした、CDを凌駕するほどの名演奏や思い入れのあるライブ音源などの紹介(自慢?)も少しずつ書いていこうと思います。
第一回めは明日にでも。。。
別館オープンしました

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