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十/BAN BAN BAZAR [邦楽]

 
あまり人に音楽の趣味を訊いたりしない方なのですが・・・

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つい先日、知人Mに薦められ(たというより僕から訊ねたのだが)初めて知ったバンド『バンバンバザール』。
知人Mの容姿を知る僕てきには、 このバンド名とのギャップに、少々リアクションに困ったりもしたが、 よっしゃとにかく聴いてみようじゃないかとTSUTAYAをはしご(買えよ笑)。
近所~職場まわりを探すこと四件目、ようやくみつけましたこの一枚。タイトルは『十』・・・『プラス』じゃなくて『じゅう』。
そう、本作は2005年発表の通算10作目のアルバムで、(インディーズとはいえ)かなり息の長い活動をしているようだね。

僕とはそんなに歳の離れていない知人Mは、メールで曰く『ちょい懐かしの歌謡曲っぽい感じ』と教えてくれたのだが、な~るほどわかるわかる。少なくともこれは平成ではないよな(笑)・・・曲のあちこちから「昭和のかほり」がむんむんするぞ。 しかも僕らが育った「昭和」よりも、も少し前の昭和って感じかな。 デジタルシンセや打ち込みが音楽を俄に華やかに変えた1980年代よりも前の・・・60~70年代かなぁ・・・

それにしてもこのアルバムは結構はまる。全12曲収録で約43分。冒頭のジャズスタンダード "On the Sunny Side of the Street(明るい表通りで)にまずびっくり。てことは、このジャケットのおばはんはElla Fitzgeraldなのかな。
ロックンロール、ブギ、ジャズ、フォーク、ブルース・・・さらにはカントリーやハワイアンまで、 作品として実にカラフルにテンポよくまとめられ、まさに「ひと昔前の歌謡ショー」のようだ。 とことんアコースティックなアレンジと、どこか懐かしいメロディに乗って「好きで好きでたまらないあの娘の事」や「恋してしまった男のかっこ悪さ」みたいなのを、ストレートに時にはコミカルで判り安い歌詞で唄う。そしてなにより軽妙な歌声が耳に心地よく、バラードが耳をとおして沁みてくる。

『今の世をこんなに憂いでいる俺ってかっこいい』・・・みたいな、少々押し付けがましい歌詞が溢れすぎな昨今の日本の音楽、こんなのがもうちょっと流行ってもいいのでは・・・・とは思う。

ベストトラック
12.ジェットストリーム
1.明るい表通りで
7.夏のイメージ


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いまさらフラゲ [邦楽]

“フライング” つうか、いまさらゲット。しかも2枚(笑)
いやさ、下の娘がフラゲの映画が見たいと言い出したもんで。

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映画だったらレンタルすればと調べてみたら、レンタル用のCDにはDVDは付いてないんだってさ。なんなんじゃいそりゃ。動画サイトをあちこち検索するもそれらしい動画を見つけられず(ブロックされるのかな)。そしたら今度は上の娘が「フラゲの映画なら友達の家で見たから選挙の映画が見たい」と騒ぎ出す。フムフムと互いの主張を聞いてるうちに、なんだかどっちも見たくなってきた父44歳、もともとこのグループには肯定的なもんで、よっしゃと俄然やる気になってしこしことヤフオクを物色開始(さすがに店に買いに行くのはちと恥ずかしいので 笑)。
発売初日にミリオン達成という、今どきにしちゃぁとんでもねえ売れ方したわけだが、ヤフオクで検索したらあるわあるわ。しかも同じ出品者が何十枚も出品してたりすんの。おまけで付いてくる握手できるチケットやらメンバーの写真はというと、別のカテゴリーで結構な高値で売り買いされてるんだけど、CDの方は100円即決とかあったりして(笑)・・・んー、商売が商売を生む・・・か。なんだかびっくりだわ。

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てなわけで落札したフラゲ。山ほど出品されてるので、安いのがすんなり見つかりました。なんで2枚なのか説明は面倒なので省略な(笑)。早い話が2枚買わないと長女と次女が見たいってのが入ってないわけさ。なんなんだかなー(笑)
で、写真のこれも例によって握手のチケットだけを抜き取った、お皿は未開封未再生の限りなく新品に近い2枚セットで落札800円なり。まあ定価で買うこと考えると(3200円)、かなり安いかと。おっと、即決したので出品者がおまけで生写真つけてくれました。わははは嬉しいじゃねーか(笑)

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タイプA(写真左)ってのには『紅い八月~頂上決戦篇』って武闘映画が、タイプB(写真右)にはこないだ6月にやってた総選挙のドキュメント映像が付いていて、DVDの総再生時間が60分近いという、CDとDVD、もはやどっちが「おまけ」なのかよくわからん仕様。(メインであるはずの)タイトル曲はどちらも同じバージョン。映画つっても20分程度の短編で、別にたいした演技もしてないしお世辞にも上手いとは・・・。
例の選挙で上位にランクしたメンバーが、女だてらに男の悪党たち(なのかな)と闘うという、実に下らな・・・もとい、単純で小さな子供からオトナにまでよく分かるような内容なのさ(つーかそもそもおっさん向けには作ってないでしょうけど笑)。
まー、あちこちに選挙を皮肉ってみせるようなセリフがあったり、悪党どもがなぜか去年のレコ大の男性グループに似てたり、順位によってカット割が全然違っててアップが有ったり無かったりと、そこら辺が面白いといえば面白い。
それにしても、人気上位のお二人の出番だけやけに多いんだけど、順位的に三位以下はその他大勢のチョイ役扱いなのがなんとも・・・ねえ(笑)。個人的には、歌だけ入ってるPVの「ダンシングバージョン」ってのが、いちばん気に入ったかな。


 


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ここにいたこと/AKB48 [邦楽]


このブログ読んでる人なら、根がミーハーなことくらい知ってるでしょ?(笑)

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1980年代半ば、この手の女子の大集団がテレビで大ブームになった時、僕は十代だった。いま思えば、あのブームもたったの2年そこそこだったか。
その時はその時で好みのメンバーはいたが、残念ながらそのメンバーはドラマに出ることもソロで歌うこともなく、ブームが去るのと同じく、ひっそりとブラウン管から居なくなった。
(おそらく)容姿と運だけでどんどん増えていった彼女たちの、縦横にずらりと並んだ学芸会のようなステージングや、へらへら感満開な手足だけの振り付による合唱に、見ているこちらが赤面させらることもしばしばだった。

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しかし、この彼女たちはどうもそれとは違うようだ。
どのような仕組みがあってどのような掟の下でこのグループが成り立ち、ここまでの人気を獲得してきたのかは知らない。
しかし、テレビの映像で彼女らのパフォーマンスを見るにつけ、時に可憐に時にコミカルにステージを全力で駆け回りながら歌い踊る姿や、ほんの数秒与えられる瞬間のアップで見せる勝負スマイルの裏に、相当な『努力』というか『自己研磨』というか・・・もっと言えば、凡才であるが故の『プレッシャー』とか『闘争心』みたいな・・・・書くだけなら容易くて月並みな言い回しだが、そんなものが潜んでいる気がして仕方がない。なんか目の色が違うのだ。そしてそれが何とも清々しく僕には映る。人を「笑わせてる」つもりが実は「笑われてる」だけの三流芸人を見ているよりは、よっぽど華やかで目の保養にもなる。




あれだけシングルを連発している割には、これが初のオリジナルアルバムなのだとか。
まあ個々の歌唱力にケチをつけるようなアルバムではないと思うし、商魂逞しい売り方への賛否についても置いておくとして、アルバム一枚約70分、楽曲は想像以上に佳曲揃いで楽しいものばかり。
少なくとも僕は、気分よく車を運転させてもらった。
これでもかとばかりにテレビでラジオで流れていたあの曲この曲を含め、真崎修、島崎貴光、井上ヨシマサ、山崎燿らの作・編曲陣による楽曲が並ぶ。
曲によっては(たぶん)全員で、曲によってはAとかKとかBのチームに別れての歌唱による全16曲。疾走感あふれるロックサウンドからキュートな打ち込み ポップス、赤面必至のコミカルソング、総勢数十名(?)での重唱によるバラードまで、実に色彩豊かに出来ている。若さ溢れる彼女らにしか歌えないような所謂「アイドル ソングの王道」を堂々と直球勝負で演じているのが可愛らしい。個人的には特にアルバム中盤(⑤~⑩)に並んだ数名のユニットで歌われる数曲がかなり気に入った。

めまぐるしく変わる歌い手の声はいったい誰なのか見当もつかないし、あまりにアイドル然としていて聴いてて恥ずかしくなる下りも確かに有る。だがそれは僕の歳の問題であって、今も昔も世代間でループするものだ。彼女らの責任ではない(笑)。
作詞は全て秋元康。等身大というならば、それを遥か昔に通りすぎた年齢の僕ではあるが、「青春」だとか「初恋」だとか「無限の未来」といった普遍の物事に対して、当たり障りのない言葉を使いながら聞き捨てならない詞句(フレーズ)に仕立て上げるあたりは、やはり上手いなと思う。
若い人が一生懸命に演じる歌に若い人が一生懸命になる・・・音楽的な理屈で語れば語るほど野暮にしか聞こえないし、タイムレスになる必要もない、と僕は思う。なんといっても、若いのだから。


ベストトラック
13. Beginner
7. 人魚のバカンス
5. 風の行方



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Ray Of Hope (つうかJOY 1.5) /山下達郎 [邦楽]


発売日に店行って手に取ってレジ並んで金払って一目散に帰る・・・
そんなCDが少なくなった今日この頃なのですが

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手の形にコラージュした楽器・機材類は達郎が実際にレコーディングで使用したものだそうな。その数100点以上。このジャケットからして音楽を創る者としての拘りが伝わってくるようだね。
まぁ6年ぶりつっても、これが普通のペースなんだよな。もう当たり前に6~7年のインターバルが空く。
そんな音のArtisan(職人)、山下達郎のニューアルバム『Ray of Hope』。前作『SONORITE』から、ワールドカップ2回とオリンピック1回を経て、6年ぶりの登場っす(笑)。
久々だからってわけじゃないんだけど、今回は初回限定盤の「おまけ」ってのに釣られちまったよ。
あ、「おまけ」つってもフィギアじゃありません。無駄に紙ジャケ仕様じゃありません。もちろん握手券や人気投票券でもありませんよ(笑)。


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そう、この黄色い方のCDっすね。『秘蔵ライヴテイク集』だと宣伝されてるとおり、これはファンにとってはかなり嬉しいプレゼント。過去にリリースされたCDシングルにCW曲として入ってた楽曲(ライブソース)を中心にセレクト、リマスターして1枚のCDにまとめたもの。その名も『JOY1.5』ときたもんだ。こりゃタイトルだけでそそられるよな。1.5てのはおそらくversionを意味してるんだろうけど、あのライブ盤『JOY』の続編だとしたならば、まさかの2.0にも期待しちゃうのは僕だけ?

近年のアルバムでは、どんどん内省的な方向に行ってる達郎の音楽。アルバムでいうと『ポケット・ミュージック』あたりから顕著になってきたのかな。スタジオでじっくり時間を掛けて「徹底的に創り込まれた楽曲」も、それはそれで確かに素晴らしいとは思う(僕の中の少年なんか傑作だもんな)。
でもその一方で、ライブでのアナログちっくな「昔ながらの達郎サウンド」も、やっぱり忘れられないんだよな・・・つまりは作品毎に『アーティスト』として職人色をどんどん強めていくのに目を細めながらも、ステージでの『エンターテイナー』としての姿を今でも少なからず求めつつ、山下達郎という孤高のミュージシャンを応援し続ける・・・そんなファンが殆どじゃないかと思うんだ(まぁ弾いて歌って動くタツローを見るだけでもライブに行く価値はあるけどね)。
一流セッションマンをオーダーした極上のグルーブ感、サービス精神に富んだステージング、日本人離れした華麗なファルセットの音域、ノンマイクで3階席まで優に届く驚愕の声量・・・そんな国内最上級のクオリティを体感しつつ『やっぱミュージシャンは顔じゃないよな』と、つくづく思い知り反省させられるのが達郎のライブの醍醐味。’80sの数多のライブ音源の中から「完璧主義者・達郎」がベストテイクを選りすぐって2枚のCDとなって世に出たライブの名作・・・それがライブアルバム『JOY』なわけだ。達郎のライブのクオリティの高さを世に知らしめたって意味で、『JOY』の功績は大きい。
なので『JOY1.5』と敢えてタイトルされたこのボーナスディスク、そりゃあんた期待するなってのが無理だわ。「おまけ」だなんてとんでもない。
1985年~1994年のライブソースから7曲・38分を収録。1曲目はSPACYから『素敵な午後は』。Big Waveから②『ビッグウェーヴのテーマ』と③『ONLY WITH YOU』が懐かしすぎる。ここまでが青山純(ds)・伊藤広規(b)の、おなじみのリズムセクションで。
愛奴(浜省がいたんだね)の④『二人の夏』~SugarBabeの⑤『こぬか雨』~鈴木茂の⑥『砂の女』の3曲は、’94年5月2日のライブ(TATSURO YAMASHITA Sings SUGAR BABE)から。
そして⑦『アトムの子』は再び青山・伊藤の最強コンビで1992年3月・中野サンプラザホールから。
ヒット曲人気曲の多くは、既に『JOY』に収録済みなので、ここでは実に渋いラインナップになってるよな。いやー、これはまさにボーナス。さすが達っさん太っ腹だわ(なれなれしい 笑)。

つうかさ、ここだけのハナシ、JOY1.5の方が目当てで買ってる人って結構いるんじゃないのかな?・・・いやさ、僕がそうなんですけど(笑)。

え?本編の『Ray Of Hope』の方でっか?

・・・・すまん、まだ聴いてないねん(笑)

ベストトラック (ボーナスディスク JOY1.5)
3.ONLY WITH YOU
2.THE THEME FROM BIG WAVE
7.アトムの子







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音楽殺人/高橋幸宏 [邦楽]

うちの娘たちも大きくなってきたので、そろそろ子供部屋を・・・ってんで日曜日は部屋の模様替え。
僕が日頃ブログを書いたり音楽を聴いたり本を読んだり夜中にパソコンでろくでもない画像や動画を見てニヤニヤしている領域
(書斎ってほどでもない)を、狭い方の洋室に動かすことになりましてね。
とほほほ。

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で、レコード棚を動かそうと中の盤を引っ張りだしてたら、こんなのが出てきやした。
お、これは懐かしい……手に取ると独特の古い紙の匂い。片面ばっか聴いてたのかなぁ…B面の数ヶ所にかなり目立つ擦り傷が。
これはガキの頃に買ったLPさ。これまでに買ったレコードの中でも、かなりの古顔じゃないかと思う。1980年だから、その頃の僕は中学一年生。


僕の場合は、CD買って聴いてハズレたと思ったらホイホイ中古屋さんに持ち込んだりオークションに出したりするんだよな。手放す時はあんまり未練もないし、そうでもしないと金銭的にも住環境的にも追いつかないので割り切ってる。
昨今主流になりつつあるダウンロード購入の音楽ファイルなんかは、もうそれ以下つうかさ。もちろん色々と便利なとこも有るけど、磁気ディスク上に論理的に存在してる領域…ってな冷めた感覚でしかないの。ミュージシャンが何日も徹夜して仕上げた作品を掌で握り潰すみたいにクリック一発で消せちゃうんだから、なんかあっけないなと思う。
その点レコードって、どうにもこうにも処分できないんだよなぁ。とても人様に誇れるような枚数じゃないんだけど、あの漆黒の質感つうかデリケートさっつうか片面約400メートルの溝の道のりつうかさ。音の違いとかノスタルジーみたいな感覚を越えた何かが有るんだよきっと。お金の無いガキの頃(今も無いけど笑)に、ミュージシャンに惹かれジャケットに惹かれして、少しずつ知らず知らずのうちに増えていったLPだからこそ宝物だってのはある…あんときの気持ちって、いくらお金積んだって、もう買えないもんな。初めて音楽に触れたのが、レコードの時代だったのはラッキーだと思ってる。

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おっと話が跳んじゃったけど高橋幸宏。小遣いはたいてソロアルバムまで買ってたくらいだから、当時のYMOにはガキはガキなりに思い入れがあったんだと思う。
僕がYMOにハマッていたのは、たしか小学生の終わり頃から中学生にかけての間だったんだけど、その頃はまさにYMOの絶頂期。
アルバムでいうと『SOLID STATE SURVIVOR』から『公的抑圧』を経て、がらっと雰囲気の変わった『BGM』が出たあたりまで。
こうして思い出すと、長い間どっぷりだったようで、実はほんの僅かな間だったんだなと思う。濃かったんだろうね。
YMOの楽曲の中で好きだったのは、ボーカルの入った曲よりインスト曲。あのマイコーが歌いたがったと言われる教授の『ビハインド・ザ・マスク』も大好きだったけど、あれもボコーダーで処理してたしね。その後、インスト曲の多いフュージョンやジャズに出会って傾倒していったのは、間違いなく当時のYMOの楽曲の影響があったと思うんだ。

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このレコードを買った当時は、まだまだ音楽よりも楽しいことや大切なことが山ほどあって、自分が楽器を手にするなんて考えもしなかった。いろんな音楽のスタイルもろくに知らずに、ただ漠然と聴いてたんだろうけど、こうして改めて聴くとテクノポップはもちろんだしスカのリズム使ってたりモータウンっぽいアレンジまで有ったり(IN THE NAME OF LOVEのカバー収録!)で、物騒なタイトルとは裏腹に中身は実にカラフルなポップアルバムの秀作だったんだなと思う。
YMOってのは教授が頭脳で、ポップセンスは細野晴臣と高橋幸宏が両翼だったのがよくわかるね。いいアルバムですよ。
思いがけず30年ぶりに再会したレコード。今はもう、すっかり嗜好も変わったし、次はいつ聴くか分かんないLPなんだけどさ……でもやっぱり手放せないわけ。手に取るだけで色々と思い出せるから。

 

ベストトラック
face1-2:Murdered by the Music
face2-3:Stop in the Name of Love
face2-5:Radioactivist


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Time for music/松たか子 [邦楽]

 
あ、実は昔からファンなんですよ(笑)

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松たか子の2年半ぶりのニューアルバム『Time for music』
こんな僕でも、邦楽(じぇーぽっぷって言うんですかね)の中で、ずっと聴いている好きなシンガーやバンドが何人かいてて、彼女もそのひとり。
つっても、彼女の本業(女優)には然程に興味はなくって、歌が好きなんだよね。ルックスもそうなんだけど、なんか溌剌としてるというか負けん気強そうというか、そんな雰囲気が。(そりゃまあルックスもミーハー的に好きなんだけどね)

初めてテレビか何かで彼女の歌を聴いた時は『梨園のお嬢様が七光りで歌手ごっこやってるのかなあ…』って印象だったんだけど、当時デビュー曲が、[るんるん]あ~した~はるがきたらぁ~[るんるん] ってFMでばんばん流れてたもんで、そのまま耳にくっついたというのか、まんまと売り手の策略に嵌ったというのか。

まぁ当時からピアノもなかなか達者だったと思うし、ちゃんと作詞作曲にも携わってるから、その辺に好感を持ったてのもあるかな。舞台で鍛えた歌唱力は言わずもがな、歌いっぷりが日本人然といていて、黒人の真似事に下手に走ってないし、日本語を大切にきちんと発音して唄ってるのも好きだな。
それにしても、もうデビューして13年でアルバムもこれが9枚目になるのか。早いもんだねぇ。今や立派な人妻だもんな。
まぁデビュー以来のファンとしては、ミュージシャンとしてのキャリアも順調に積んでるってのは嬉しいっすね。

Peter, Paul & Maryの500Milesや、カーペンターズで有名Rainbow Connectionなどなど洋楽のカバーと、本人の作詞作曲によるオリジナルに、嘗て父上(当時:市川染五郎)が作詞作曲した『野バラ咲く路』を収録(これがかなり良い歌)。
全10曲がシンプルながら、LAで時間を掛けてきちんと作られた質の良いボーカルアルバム。
ゆったりとしたバラードを中心に歌う澄んだ声に癒され中です。

ベストトラック
04:君となら
05:野バラ咲く路
10:So Long

 

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ROCK'N'ROLL/矢沢永吉 [邦楽]


年とるってのは細胞が老けることであって
魂が老けることじゃない。



ここんとこ疲れちゃったら直ぐに齢のせいにして終わらせる悪い癖がついちゃった僕ですけど、
永ちゃんにこんなこと言われちゃ返す言葉もないっすわ(笑)


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永ちゃん、今年で還暦になったんだね。最近CMでビール飲んでるじゃないっすか、あの女性って実の娘さんなんだってね。なんか若い時より今のが断然カッコいいよね~。
『あんな風に齢をとれれば・・・』って、そうなれば男子としてサイコーなんでしょうけど、子供からしても父ちゃんがいつまでもカッコいいってサイコーなんだろうね。見ていて「いいなぁ~」と思う。

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広島からひとり上京してから40年、R&Rを唄い続けるだけでなく自らがR&Rそのものであるかのように生き、作品を世に問い続けた矢沢永吉が9月14日に60回目の誕生日を迎えた。
9月19日に行われる20年ぶりの東京ドームでのライブのチケットは発売後数時間にしてSOLD OUT。そして一年の充電期間を経て4年ぶりに発表された、通算30枚目の記念碑といえるニューアルバムは、その名もズバリ『ROCK' N' ROLL』

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なんつってもロケンローだぜロケンロー。これまたなんてベタな・・・なんてストレートなタイトルなんだろう。還暦になってもバリバリに活躍中のミュージシャンは沢山いる。だけど、このタイトルだけは絶対に永ちゃんにしか似合わないね。
サウンドもまた然り。「まだまだやるぜ!」と自らを鼓舞するような『トレジャー・ハンター』、いきなりドンと背中を押される『コバルトの空』、絞り出すように歌い上げるミディアムバラード『未来をかさねて』、突き抜ける風のような『小悪魔ハニービー』・・・・曲調は様々だが、その全てをズンと貫いているのが、(好き嫌いは別にして)昭和の時代から日本人の誰もがどこかで耳にしてきた永ちゃんにしか出来ないロックンロール。だがそれがいい。どうしようもなくカッコいい。



シンプルな編成で研ぎ澄まされたロックの飛礫をビシバシと投げつけてくるこのアルバムの音が、還暦を迎えた自らの足跡への祝いであり、もう一度原点(赤ちゃん)に還るというYAZAWA流のメッセージなのだとすれば、これは次なる旅への更なる序走にすぎないのではないだろうか・・・・だからジャケット中央に配置された『ROCK' N' ROLL』の文字に、未だ衰えぬ情熱を表す色であり還暦を祝う色でもあるをもってきた・・・ま、これはちょっと考えすぎかな(笑)。
とにかく、僅かでも音楽というものにかぶれて生きてきた一人の男として、僕はYAZAWAに敬意を表したい。

それにしても、いったいこの親爺は何所まで走り続けるのか。どこまでカッコよくなっていくのか。
僕が還暦を迎えるのは18年後の2027年…その時もきっと、YAZAWAはまだ走り続けていて、そして全然カッコいいに違いない。僕は18年後に是非ともこの目と耳で、それを確かめてみたいんだ。

ベストトラック
3.未来をかさねて
4.小悪魔ハニービー
7.Sweet Rock’n’Roll


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Living With Joy/高橋洋子 [邦楽]

若い頃、女性ボーカルのポップスをよく聴いていた。
その頃に買って『それっきり』なCDが何枚か出てきたんだけど・・・
えっと・・・・・・・このひと誰だっけ・・・・・?
あ、そうそう。あのアニメの主題歌を唄ってた人だよね。高橋洋子。

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1995年頃だったから、流行ってからもう15年近くになるんだねぇ。最近になってリメイクが製作・上映されてます。
僕は特にアニメが好きなわけじゃなかったし、その頃は既に三十路の手前だったもんで、熱心に入れ込んで見るほどではなかったけど、初めて見た時はかなりびっくりしたのは事実だね。アニメの創り手はもちろん見ていた若者たちにも結構な影響を与えたりしたらしいんだけど、今になってリメイクがヒットするってのは、その証なんだろうね。映画観ました?僕は観てません(笑)

まぁたしかに、一応敵と位置付けされる使徒っていう生き物のデザインもへんちくりんなのが多かったし(たしか無形の微生物みたいなのもいた)、主役が操るロボット(正しくは汎用人型決戦兵器なんだって)も、腕がミサイルになって飛んで行ったり角から熱線ビームを出したりじゃなくって、せいぜいナイフかライフルを持つ程度で素手の丸腰の時が実は一番強い。攻撃受けたらぶしゅーって血が流れたり負けたと思ったら突然暴れ出して千切れた腕がもこもこっと再生したり仕舞いにゃ敵をむしゃむしゃ喰ったりで、斬新な描写やテンポ良い動きの映像、クラシックの管弦楽を巧みに使った重厚な音楽も含めて、それまで子供向だって認識していたアニメの中で、作品として確実に一歩も二歩も抜きん出ていたのは確かに僕にも分かったね。明朝体でドンと出てくる各話のタイトルもインパクトありました。

あと、やけに印象的だったのが物語全体のストーリー。



『ワレワレハ コノチキュウヲ セイフクシニ ウチュウカラ ヤッテキタ』

『うむむ、この日のために研究開発しておいた汎用人型決戦兵器を出撃させる時がついに来たようだ、操縦するのはお前だ、乗るなら早く乗れ、でなければ帰れ!』

『ハイ、父さん。僕が行きます!』

『あなたは死なないわ』

『あんたバカぁ?』

『ATフィールド全開!このやろう!こ、これでもくらえぇ~!』

[パンチ]ぶしゅ~![むかっ(怒り)]カッキーン![爆弾]ずぼぼぼぼー!

『イテテテ……ヤ…ヤラレタ………ファッキュー! オボエテロヨ コノヤロウ』

『おとといきやがれ!このスットコどっこい!』

そして地球に平和が戻った……



…わかんない人にはまったく判んないでしょうけど、つまりはこんな風な、如何にも『ヒーローロボット』的な単純明快なものではなく、やけに哲学的つうか、なにか人生観っていうのかな…そんなのが過剰なほど盛り込まれいて、伏線に次ぐ伏線が敷いてあって複雑で難解。突如地球を襲った未曾有の大災害から立ち直った2015年という近未来を舞台に、最初は軽快なテンポで進んでたんだけど、次第に重い過去を持つ女性たちと過去を持たない少女の中で主人公が壊れていく様を描いたラストの方は、どうにもこうにも鬱というか病的なくらい重かったねぇ~。
とはいえ、僕は毎週は見てなかったし、もうとっくに世間の荒波でボコボコにされてた年齢だったもんで、それでもって逆についていけないところも正直あったな(笑)。自分的には『あー面白い漫画だなぁ』くらいな感想で見てましたけど。
あ、もしかしてこれ漫画とか言うと怒られちゃうのかな・・・・まあオッサンだから許してよファンの人(笑)
最終回も別の意味ですごかったよね。おいなんじゃそれ、あんだけ盛り上げといてオメデトウかよ!みたいな。とっても期待外れでドン引きしましたけど、あれっていったい何だったんでしょうかね。

ところで2015年ってもうすぐなんだけど・・・どうしよう(笑)

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あ、相変わらず前置きが長くってすまん。夢中で書いてて忘れるとこでした(笑)。このCDは高橋洋子の『Living  With Joy』ね。
そりゃもう買ったのさえ忘れてた上に、名前見てもピンと来なかったくらいだから中身も全く覚えちゃいませんで、ググに頼って調べてみたら1996年のリリース。このアニメの主題歌がヒットした後の作品だったんだね。通算四枚目のアルバムとなります。
僕は個人的に女性ボーカルの『絶唱型』っていうのか『シャウト型』っていうのか、そういうタイプが苦手。女性らしい明るく優しい声で歌う人の方が好きなんだよね。
久しぶりに聴いたらどんなかな~と思って聴いてみたんだけど、これがなかなかnice!でして、シンプルにアレンジされたミディアムからスローな楽曲を中心に、大貫妙子や陽水のカバーに加えて達郎の名曲『シャンプー』なんかを、とても良い感じで唄い上げてますよ。この人、歌も上手いし声質がとっても素敵で癒される声してます。代表曲の『残酷な天使のテーゼ』『魂のルフラン』はこのアルバムには収録されてないんだけど、それを知らないポップスファンにこそ向いてるかも。アニソンという括りでは決してなく、質の良いポップスと言った方がいかなこれは。地味ながらなかなかの好盤だと思います。

ベストトラック
2.リヴィング・ウィズ・ジョイ
6.ウェンディーの瞳
9.シャンプー







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あなたが満ちてゆく/酒井法子 [邦楽]

たしかCD持ってたな…と思って探したら有りましたよ。
ライナーをよく見ると、なかなかのミュージシャンがサポートしてたりします。
しっかし可愛いねぇ…この頃は僕も若かった、そして貴方も若かった(笑)

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例によって、この人の楽曲も出荷停止・ネット配信停止になってるんだって。僕なんかは単純に『なんで?』と思うわけです。詐欺を働いたK室プロデューサーの関連曲なんかは、もう売ってるんだよね。
罪の内容もアレだし、これだけ見事にイメージが転落しちゃうと、なーんか『おまえが言うな』みたいな違和感満載な歌詞を載せた曲もあるんでしょうけど、ニュースを含めたワイドショー見てると唄ってる映像とかバンバン放送してるわけで、楽曲そのものが人体に悪影響を及ぼすってわけでもないでしょうに。
たとえばジャズだったら、C.パーカーやC.ベイカーみたく、まさしくラリラリパッパ状態で吹き込んだ作品を堂々と売ってたりするわけだから、レコード会社も今さら誰への配慮なのか何にビビッてるのか……こんなのがきっかけで売れまくって儲けるのが後ろめたいんだったら、それこそ麻薬撲滅の運動に気前よく寄付でもすればいいんじゃねーの?とか思うんだよね。別に汚いお金じゃないっしょ、悪意で音楽買う人なんていないんだからさ。いくらなんでも音楽にまで連帯責任を迫る必要はないんじゃないかなーと。
だって、かつてファンだった人なんかは汚れなく可愛い『のりピー』だった頃の歌を『マンモス聴きたいピー』って純粋に思ってるかもしれないじゃんか。

それにしてもあれだね。ったく、草だか葉っぱだか白い粉だか知らねーけど、ほんっっっとにバカなことやったもんだよね。
聞けばまだ10歳の倅がいるっていうじゃないの。しかも『気の動転』だったのか『毒抜きを目論んで』なのか、6日間の逃走劇ときたもんだ。逃がした警官も警官だけど、世間的には警官も油断させるくらいのクリーンなイメージだったってことなんでしょうかね。ここは反感を買うかもしれないのを承知で敢えて書くけど、こりゃ人間のクズだねクズ。
なにせデビュー以来ずっと清純派のイメージで来てたもんだから、その虚像とのギャップが大きいもんで、そこが面白いから報道も大騒ぎしてるんですよね。。。でもさぁ、この人の歌を売るってことよりも、あんな下らない報道をやんやと垂れ流す方が有害なんじゃないの?とか思ったり。いっそ麻薬や痴漢で捕まった芸能人なんて、淡々と事実と要点だけ報道してテレビのネタにすらならないくらい冷たい反応の方がいいと思うんだけどね。

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まぁしかし、このバカげた視聴率稼ぎ見え見えな大騒ぎによって『もう充分な社会的制裁を受けた』とか判断されて、執行猶予や酌量の理由になったりしたら、ちょいと納得いかないね。
で、結局はほとぼりが冷めた頃に、なにげに悪女の看板背負って復帰してチヤホヤされるんでしょ、とか思うと、なんか芸能界ってとことん甘いよなぁって思っちゃうわけですよ。
ここはきっちりと罪を償って悔い改める…てのは言うまでもないけども、薬物の場合は、それを身体から断たないといけないんだよ、絶対に!
さらには、父母が揃ってジャンキーだったというショック、父親と母親が立て続けにおまわりさんに捕まったという現実、それが子供にどれだけ大きな傷を残したかってこと…僕にはちょっと想像できないけど、先ずは復帰なんて甘っちょろいこと考えずに、それをきちんと肝に刻んでこれから生きていくべきじゃないのかな、と思うね。それが出来なきゃ、また同じことやるだろうし、受け皿の芸能界は芸能界でしばらく経ったらなーなーで許すの繰り返しでしょ。もう清純派でもなんでもないれっきとした犯罪者なんだから、面白がってるテレビカメラに向かって世間に詫びるよりも、この件で一番傷つき苦しむであろう子供に、親として真っ先に詫びなきゃいけないだろ。失った親子の時間ってやつを取り戻さないといけないだろ。悪魔の薬に侵されたその身体に『母としての血』が数ミリリットルでも残ってるのならね。
これだけ叩かれてても、蒼いうさぎみたくひとりぼっちになっても、きっとまだ子供はお母さんのこと大好きだと思うんだ。

あ。。。勢いに任せてかなり辛口なこと書いちゃったけど、僕もあのドラマの柏木小雪が大好きだったもんでね(笑)。

(敢えて選んだ)ベストトラック
11.優しいレンズ
4.だいじょうぶ…
10.あなたが満ちてゆく

ギター:梶原順、ベース:松原秀樹、ドラム:長谷部徹(元ザ・スクェア)がサポートしてます




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⊿/Perfume [邦楽]


はい、一年くらい前に『これは一発屋』的な

記事を書きましたよ、あー書きましたとも
 
それが何か?(笑)

 
 
 
 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
 
 
 
 
 
 
; ̄⊿ ̄)>すまん!

売 れ て る ん で す っ て ?


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別に観ていてうおおおー!となるようなダンスでもないし、歌唱力にいちゃもんつけてもしょうがないでしょどうせ唄ってないんだし、みたいな(笑)。これは歌声というよりむしろ音としての扱いで、いったいどれが誰の声だかさっぱりかわからないのは僕だけではないはずだ。おまけに歌詞カードに並ぶ言葉が良くも悪くもテキトー感に溢れていて、少々メンヘラすぎて中年の僕には正直辛いものがある; ̄⊿ ̄

ところがところが聴いていて悪い気がしないどころか、むしろ気持ち良くて困る。
彼女らがテクノなのかアイドルなのか……どっちにしたって僕には良く分からないが、いつまで経ってもすっきりしない蒸し暑さをやり過ごすには、こんなのもよろしいのではないでしょうかとは思うし、ヘッドフォンで聴いていると少なくとも足取りは幾分か軽くなる。これは作り手の術中ってやつなのか、詰まるところ『けっこう好きなんでしょ?』と訊かれればニタニタしながら頷くしかなさそうだ。

で、これ→の読み方が解らなかったのでamazonを見てみたらトライアングルと読ませるのだと知った。
驚いたのは、発売前に投稿されたレビューがたんまりと有ったこと。それっていったいどういうことなんだろう・・・
あ、ちなみに一番好みなのは左側。だけども名前までは知らん(笑)。『らんすーみき』の三人ならすぐに云えるが、最早それが屁の突っ張りにもならないというのは、なんとなく理解した。ま、応援は若い人に任せますが(笑)。


ベストトラック
1.love the world
8.I still love U
4.edge(⊿-mix)




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