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200円CDショートレビュー11連発 その5 [JAZZ]

毎日寒いっすね。風邪ひかれてませんか?
寒いので、200円CDシリーズの5枚目は南国っぽいのでいきましょうか。
まとめ買いした11枚のうちジャズ系のアルバムが2枚あったんだよね。
これはその一枚。ライブ盤ぽいジャケットだけどスタジオ録音だな。


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Azhaar Saffar(アザール・サッファー)て名前は全く忘れてたけど、この人の歌は聴いたことありました。UKのブラジリアンバンドSirius B(シリウスB)のボーカルがこの人だったんだね。
アルバムタイトルは『OUT THERE』でバイオリン持ってる女性がアザール・サッファー。日本語のたすきがついてるけど中身はUKからの直輸入盤で、レーベルは英国の33RECORDSってところ。
ヨーロッパのジャズといえばイタリアとかECMのあるドイツ、あとは北欧・東欧諸国の印象が強くて・・・イギリスってば、やっぱロックのイメージだよなぁ。

さてさて、どうなんでしょうか。

曲はアザールのオリジナルが数曲とSteely DanのBLACK COWや、C・コリア(THE AERIALIST)、W・ショーター(FEE FI FO FUM)、C・パーカー(MOOSE THE MOOCH)が目に留まる。
ピアノのトリオ(キーボードも有)にコンガとホーン。フロントにアザールのバイオリンとボーカルという編成。なので、どジャズというよりも、ラテン色というか南米ぽい雰囲気が漂ってる。BLACK COWなんかは『もろクロスオーバー』な仕上がりで楽しいっすよ。
ジャケ写のとおり、アザールはバイオリンも演奏。こちらもそれなりに良いと思うけど(速いところでモタッたりはしてる)、やっぱボーカルが魅力だね。なにせ歌声がチャーミングで軽やか。凄く好みです。

というわけで、これは僕のツボに大当たりの200円で愛聴盤の仲間入り。バックの演奏も録音も良いし、定価買いでも満足出来そうな内容ってことで迷わず最高点あげちゃう。

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黄色いシールの下には値引き前の価格が。定価で買った人ごめんなさい!!





[るんるん]本来の価格(Amazonにて、1月8日現在)→3,143円!
[るんるん]200円の価値→


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A Simple Matter of Conviction/Bill Evans [JAZZ]

世間じゃたいして名盤でなくっても僕は好き・・・・そんなアルバムこそ大切にしたいよね。

 

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シェリー:『ふぅ~。なかなか良いセッションだったよな』


エヴァンス:『そうだね、シェリー』

シェリー:『なんだ二人とも座らねえのか?じゃ座らせてもらうぜ。どっこらしょっと』

エヴァンス:『シェリーとはVerveに来て最初の『Empathy』以来だから四年ぶりかな。ベースの彼とは初めてだよね』

ゴメス:『はい!今日はとても勉強になりました』

シェリー:『あれだな。スコット(ラファロ)が急に死んじまったからなぁ。四年前のお前さんの凹みようったらなかったもんな。気の弱い銀行員が胃潰瘍にでもなったみたいな顔だったんだぜ

エヴァンス:『うん・・・やっぱりあのトリオはスペシャルだったからね』

シェリー:『ああ。お前さんがRIVERSIDEん時に発明した・・・えっとなんだ、インタープレイってやつだろ?』

ゴメス:『ベースやドラムと、対等に音楽で会話する・・・ってやつですよね』

シェリー:『四年前に一緒に演った時も、そのインタープレイって意味では悪くはなかったが、今日のがぜんぜん良かったな。俺はそう思うぜ、ビル』

エヴァンス:『だね・・・ベースの若い彼も凄く良い感じだったよね。名前は・・・えっと・・・』

シェリー:『おいおい、そんなに気に入ったんだったら早いとこ名前くらい覚えてやれよ(笑)。・・・この若いの、お前さんと演奏すんのが夢だったってよ』

ゴメス:『はい、エディ・ゴメスです。ぼく、スコット・ラファロさんの大ファンなんですよ』

シェリー:『そうそう、こいつさ、倅ができたらスコッティ(ラファロの愛称)って名前つけるんだって、今からそんなこと言ってんだぜ。わははは』

エヴァンス:『へぇー、よっぽどスコッティが好きだったんだね。ソロもすごく張り切ってたしテクニックも申し分ない。トーンも良いよね。よかったら次からもベース弾いてみないか?』

ゴメス:『マジっすか!あ、ありがとうございます!ぼく、がんばります』

シェリー:『おー、そいつは二人とも良かったな。長い付き合いになるんじゃないか?俺もLAから飛んできた甲斐があったってもんだ。』

<< ↑ もちろんフィクションです>>


自己のトリオでの絶頂期にして理想の伴侶スコット・ラファロを突然に失い、RIVERSIDEからVerveに移籍したビル・エヴァンス。その後の生涯で最も長く組むことになるベーシスト、当時まだ21歳という若さのエディ・ゴメスとの出会いのアルバムがこれ。
終始ソロを叩いてるかのようなカラっとした西海岸の名手シェリー・マンの巧みなスティック捌きと、若さに任せて憧れのエヴァンスに絡み、高いテクニックを駆使しながら夢なら醒めるなとばかりに嬉々とソロをとるエディ・ゴメス。

そりゃマイルスの天下の名作『Kind of Blue』が持つジャズとしての最上級の完成度や、RIVERSIDE時代に残したトリオでの神が憑いたような密度には敵わないし、RVGのゴリっとした録音は明らかにエバンスのピアノに合わないなとも思う。だけど、音楽なんて密度や完成度や音の良さだけで楽しむものじゃない。一曲目A Simple Matter of Convictionなんかは、一体どういう訳なのかエバンスのソロのいちばん良いところからフェードアウトしてたりもする(僕は演奏が破綻して転けたと想像している)んだけど、そんなところも含めてこのアルバムには、失意の底から這い上がるきっかけを見つけた『素のエバンス』がいるような気がするんだな。そんでもって、なにより会話が聞こえてきそうな味のあるジャケットがいいじゃあ~りませんか。『Stella by Starlight』や『Star Eyes』といったスタンダードの選曲も僕のツボ。半世紀たった今も、CDの年間売り上げで上位を守り続けるRIVERSIDEの四部作とはまた違った、後期エバンス・トリオのインタープレイの出発点がここにある。。。

百人が口を揃えて誉めちぎる名盤よりも、こんな盤に出会えた時の方が
喜びが大きかったり・・・・・しませんか?



 

ベストトラック
7.Star Eyes
6.I'm Getting Sentimental Over You
2.Stella by Starlight




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渡辺貞夫 クリスマス・ライヴ!2009 (後編) [JAZZ]


さてそれでは、渡辺貞夫クリスマスコンサート2009の後編いってみましょう。
(前編はこちら)
演奏は途中休憩を挟んでの約150分。
感動的ってのとはまた違う、楽しくって幸せな気持ちになれるコンサートでしたよ。

Sadao Plays Be Bop with Kenny Garrett Dedicated to Charlie Mariano

 

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このコンサートは上で書いたライブのサブタイトルのとおり、今年天に召されたアルト奏者チャーリー・マリアーノに捧げられている。途中から参加のゲスト扱いかな…と想像してたケニー・ギャレットが最初っから出づっぱりだったのが、まずは嬉しい誤算。

曲はナベサダの原点『ビバップ』。スティディな若手のリズムセクションと、かつてマイルス・デイヴィスに抜擢されて名を上げた中堅ケニーギャレット、そして御大の吹く日本一のアルト。三世代の感性によって、スタンダードやナベサダのオリジナル、故マリアーノの筆による曲がビバップスタイルで時に熱く時に優しく演じられていく。個人的にはSTAR EYESを聴けたのが小躍りしたくなるほど嬉しかった。これは星の数ほど有るジャズのスタンダードの中でも五指に入れてもいいくらい好きな曲。もち最初に聴いたSTAR EYESはナベサダのLP。あ、パーカーのDONNA LEEもめっちゃ良かったぞ~。

さてさてナベサダはいつものシルバーのアルト、ギャレットの楽器はセルマーのⅥなのかな。ギャレットはマウスピースもセルマー使ってんだね。
超高速のランニングもそつなくこなすベースのデズロン・ダグラスと、黙々と冷静に且つ叙情的に弾くピアノのジェラルド・クレイトンも良い仕事してたし、100キロはありそうな巨体を揺すりながらのジョナサン・ブレイクのドラミングは緩急が実に素晴らしい。圧巻だったのはGROOVIN’ HIGHでのドラムソロ。あそこで思わずケツが浮きそうになったのは僕だけではあるまい。あのシンプルなセットであれだけ凄まじいソロ叩くんだから、ドラムは太鼓の数じゃないってのがよく判る。
ギャレットのプレイも光ってたね。多彩なフレージングやアーティキレーションがホントに良かった。長身を前後左右に揺らしながらのパフォーマンスや、ソロの終わり間際にさりげなくSt. Thomasの出だしを盛り込んでみたり歌謡曲のメロディ(曲名は失念)を挟んだりのユーモアもグー。おまけに日本語も達者ときた。僕はどっちかてえとエッジの効いたコルトレーンぽい近代的な尖った演奏を想像してたんだけど、音も木管らしくふくよか。バラードの時にベルから飛んでくる生音にはぞくっとさせられた。さすがはジャズの帝王の秘蔵っ子、さすがはナベサダをして「フェイバリットプレイヤー」と言わしめただけのことはある。

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おっとっと。それ以上に極めつけだったのが、やっぱし御大ナベサダのアルトね。
とにかく音色が綺麗なんだな。76歳にしてあのフルトーンの音圧は驚愕ものだし、バラードでの音色の優しさは、これはもうね~、言葉や文字で表現出来ないっす。半世紀以上に渡る無数のライブとアルバム70枚ものレコーディングで積み上げてきた仕事の結晶とでもいいましょうか・・・指先のフレーズは真似できても、音は絶対に誰にも真似出来ないと胸を張って断言する。これはライブを聴けばわかると思うし、それでも嘘だと思うならアルトを吹いて見れば絶対にわかるはずだ。吹いてる時はもちろん、ステージ袖でリードを取り替える仕草や、未来のジャズを担うであろう孫のような年齢のジャズマンのソロを目を細めながら見守る表情、そして変わらぬあの笑顔。何もかも絵になってたね。

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ホントに良いステージでした。このライブは忘れられないものになりそう。
歳とってくるとさ、だんだんと過去形で語るしかないミュージシャンが増えてくるんだけど、
こんな素敵な時間の記憶を、今年~来年~再来年とリアルタイムで積み上げていけるんだから
僕ら、渡辺貞夫のファンって幸せ者だよな

長々と書いちゃったんだけど、

まー、早い話しが『やっぱりナベサダのファンで良かった』ってことだよ。
そう思いませんか?




<<セット・リストを見る人はこちら>>


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渡辺貞夫 クリスマス・ライヴ!2009 (前編) [JAZZ]

降り続いた冷たい雨も上がって、今日(12月11日)はコンサート[ぴかぴか(新しい)]
大阪のザ・シンフォニーホールに行ってきましたよん。

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ザ・シンフォニーホールつったら、その名のとおり『おクラシック』のリサイタルがよく行われるんだけど、今夜は世界のナベサダこと渡辺貞夫。演目はもちろん『おジャズ』っす。

Sadao Plays Be Bop with Kenny Garrett Dedicated to Charlie Mariano

シンフォニーホールでのナベサダは、大阪でのクリスマス・シーズンの恒例ライブだな。僕は何年か振りで、かなり久しぶりなんだけどね。
しっかしまぁ、こんなみすぼらしい格好でシンフォニーホールに入れるのかな、とか心配しちゃったよ(笑)。なにせ木曜夜から雨に降られてコートもズボンもヨレヨレのクタクタでコロンボみたい(笑)。まぁ普通に入れましたけどね。
写真は開演20分前にコンソールの前に上がってこっそり撮ったもの(ホントは撮っちゃダメだから真似しちゃいけません)
こうやって待ってる時間もライブの楽しみなんだよねぇ。

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座席は3列目ど真ん中で、座ってみると本当に近い。今回は良い席取ったぜ[手(チョキ)]
インターネット予約で開始前からパソコン睨みつけてた甲斐があったってもんだ。むふふふ・・・[かわいい]
開演の19時が迫るにつれて、どんどん座席が埋まってく。見渡すに、いつもながら観客の性別はもちろん年齢層がとにかく広い。ナベサダとおそらく同世代のご婦人や僕らと同じ世代の紳士、十代ぽい女の子だって少なくないし、外人さんの姿もちらほらと見える。若いカップルを見ると自分の若い頃を思い出して微笑ましかったり。あ、僕は今日ひとりです・・・・女房に振られたので(笑)。それはともかく、こういう場所に来ると、「日本にもジャズファンが多くいるんだな」って思えて嬉しくなるし、なによりもナベサダの揺るがぬ人気というか『音楽の暖かさや楽しさ』を物語ってる気がするなぁ。開演前からみんな笑顔してます。

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9月にリリースされたアルバム『IN TO TOMORROW』(なんと70作目のアルバム)にも、N.Y.の若手精鋭とがっつり組んだ素晴らしいジャズ演奏を収めてくれたナベサダなんだけど、このライブでもピアノのジェラルド・クレイトンドラムのジョナサン・ブレイクが帯同。しかもN.Y.から同じアルト奏者のケニー・ギャレットを招いているのも大きな楽しみ。
ケニー・ギャレットといえば真っ先に思い浮かぶのがマイルスバンドかな僕は。帝王の晩年のグループで活躍した(当時は若手の)アルトプレイヤーで、アルトサックスでもってジョン・コルトレーンに捧ぐスピリチュアルな作品を作ったりもしてるね。
・・・そんなギャレットと世界に誇る我らがナベサダのツインアルト。これは僕てきにはこれはちょっと容易に想像できなかった、なんとも意外な組み合わせ。
ナベサダご本人のMCによると「彼は以前からのフェイバリットプレイヤー」とのことで、ナベサダが惚れ込んで声を掛けて実現しんだねえ。ふ~ん。
まぁこんな組合せの妙ってやつもジャズの楽しみのひとつ。さてさて、いったいどんな掛け合いになるんだろか・・・・

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・・・・とかなんとかブログのネタを考えてるうちにアナウンスが流れて、す~っと客席の照明がおちましたよ。真っ暗になった客席とは逆にステージがほんのりと照らされる。お、ジャスト19時だ。客席が静まり返る。
さぁコツコツと下手から足音が聞こえてきたぞ・・・・・・どきどき[揺れるハート]

わぁ~~っ[ハートたち(複数ハート)][ハートたち(複数ハート)][ハートたち(複数ハート)]と、拍手が細波のように沸き起こり、ホール内に一気に広がる。笑顔の御大を先頭に渡辺貞夫カルテットの登場。最後にケニー・ギャレット来た!! よ、待ってましたぁ~。
持ち場について嵐のような満場の拍手が静まるのを待つバンド。ギャレットはやや左手に、ナベサダは中央に。
「ワン、ツー・・・・」ナベサダが声とタップでカウント[るんるん][るんるん]

かっこいいなあ。。。。。

てなわけで……以降は次回に続きます
なんだかいつも以上に長文になりそうだし
だってCD聴きたいんだもん(笑)







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with the Johnny Windhurst Quintets/Barbara Lea [JAZZ]

三連休の三日目。今日は朝も早くから、娘と女房は同じマンションで学校でも仲の良いお友達の母娘と『みかん狩り』とやらに出かけた。
天気も良いことだし、こちらも買い物にでも出かけようかと思ったが給料日前ではないか(笑)。
勤労感謝の日だからといって感謝の気持ちを金銭的に表してくれる人など何処にもいないので、仕方なく今日は引きこもることにした。

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特に何かをするでもなくごろごろ。午後がゆっくりと過ぎていく。なにかレコードでも聴こうかと棚に突っ込んであるレコード盤をごそごそと物色しているとこんなレコードを見つけた。バーバラ・リーのプレスティッジ盤。
先日のElla Fitzgeraldの記事でも書いたが、僕はジャズボーカルをあまり聴かない。今はそれほどではないが、若い頃は『ジャズはインストに限る』みたいな拘りを確か持っていて、ボーカルものは聴いてきたアルバムが少ない分もちろん知識も貧弱。『名盤だからとりあえず押さえておけ』と、本で絶賛されているような有名盤しか持っていないので、こんなの持ってたのは我ながら意外。
さてこのアナログ盤、見つけたは良いが聴いた記憶がないしバーバラ・リーという歌手の詳しいことも知らない。たぶん独身貴族だった時代に中古盤をまとめ買いした時の一枚なのだろう。いったい、いつどこでいくらで買ったのかも忘れてたんだけど、その頃好んで読んでいた吉祥寺にジャズ喫茶を構える評論家の著書で見かけたのを思い出した。
『あ~、こんな本を頼りにレコードを選んでた頃もあったよなぁ』・・・懐かしくなって押入れから本を探す。あったあった、これだ(笑)

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レコードを拭いターンテーブルに乗せてソファーに腰掛ける。バーバラ・リーの歌唱はテクニックで大向こうを唸らせるというタイプではないようだ。こじんまりしたバーやクラブ、そんなリラックスした空間で唄っているような姿が目に浮かぶ。ジャケット裏のライナーによると録音は1956年10月18日と19日。Johnny Windhurstというトランペッターによるふたつのクインテットで録られていて、優雅にさらっと唄うバーバラの歌声とJohnny Windhurstのトランペットソロが粋で良い味を出している。さして読むでもなく茶色く変色したページを捲ると、古い書物独特の軽い黴臭が妙に鼻に心地良く、無性に熱いコーヒーが飲みたくなった。そうか、ジャズのボーカルものはこんな時に聴けばいいのか・・・・な?

久しぶりに、この本を頼りに中古レコード屋のハシゴをしてみたくなった。

ベスト・トラック

sideA-2.Where Have You Been?
sideA-3.I'm Coming Virginia
sideB-1.My Honey's Lovin' Arms





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in Europe/Chet Baker [JAZZ]


前回の記事の写真が憔悴したソーリの顔だったので、
今日は素敵なジャケットでいきましょう

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どうっすかこれ、めっちゃ素敵なジャケットだと思いません?

これまで色々とジャケ買いしてきたけど、個人的にこれは五指に入る素晴らしさ。Amazonでは紙ジャケCDも売ってたんだけど、ここは迷わずLPを注文しちゃいましたよ。まぁこれだけ優れたジャケット、同じ紙のジャケットならばでっかいアナログ盤で持っておくってのも乙なもんでしょ。ん~、眺めてるだけでなんか幸せな気分になってきます[ぴかぴか(新しい)]

で、この盤はチェット・ベイカーの『IN EUROPE』ってアルバムで原盤は仏バークレー。ファンの間では『パンナム・ジャケ』と呼ばれていて、なんでもパンナムの権利の問題でマボロシ化したまま、ずいぶん長い間再発が待たれていたブツだそうな。尾翼にはでかでかと青いPAAの文字。かつて世界一の翼だったPan American Airwaysのロゴが見えるけど、パンナムって今はもう無いんだね。僕は乗ったことないけど。

冬空の空港、旅客機の翼を背に抱き合う美男と美女。これは別離じゃなくて再会の絵だと、ひと目でわかる。彼が右手に持ってるのは楽器ケース(ならトランペットだろうね)なのかな?ステッカーがいっぱい貼ってあるところを見ると、彼は名の売れた演奏家で将来を約束した彼女を残しての長い演奏旅行からの帰郷……妄想するにそんなとこでしょうか。
まず彼女の何とも嬉しそうな表情がいいっす。人目を憚らず抱きついちゃってるし(笑)。シアワセ一杯な笑顔で上手いこと隠れてる彼の顔も気になるぞ。実際はチェット自身ではなくてモデルさんらしいんだけど、若い頃のチェット・ベイカーは、かなりの男前でモテモテの色男だったそうだから、仮に本人だと言われても納得しちゃうね。右手に楽器ケースを持ったまま抱きしめちゃってるのもいいし、何気に髪型を似せてるのがミソだな。この辺が凝ってるというか細かいね。ジャケット撮影はジャズの名写真家ウィリアム・クラクストン。

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先日の記事でちょっぴり触れたんだけど、僕はチェット・ベイカーの湿っぽいボーカルがどうも苦手。このアルバムはチェットは唄わずでトランペットに専念したワンホーン・カルテット。チェットの歌声は苦手だけど、やっぱトランペットは好きだな~。なんつうか、あの詩を読むようなメランコリックさと掠れた感じが。
サウンド的には、1955年録音だからチェットは20歳そこそこで、それこそマイルスを凌ぐほどの人気者だった頃のレコーディングなわけだし、これだけの良ジャケだから演奏的にも素晴らし・・・・と、書きたいところなんだけど、これは完全にジャケットに負けてます(笑)。渡欧で遊びすぎたのだろうかねぇ、特にB面なんかは『心ここにあらず』って感じで聴いててちょっときつい(笑)。A面のスタンダードは、どれも良い味出して吹いてるけどね。
まー、これは眺めてニヤニヤするためのアルバムってことで、やっぱりでかいアナログ盤にしといて正解だったの巻でした。
それにしてもカッコいいよなぁ。。。。絵になるよね外国人って。

ベストトラック
sideA-3.Tenderly
sideA-1.Summertime
sideA-2.You Go To My Head




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Live at Carnegie Hall/Ella Fitzgerald [JAZZ]

ジャズを聴き始めた若い頃はボーカルものがあまり好きではなかった。
サックスという“楽器”がジャズの入口だったからなのかも知れない。
僕なりに名盤と呼ばれる作品を色々と聴いてはみたが、好みのシンガーはなかなか見つからなかった。『奇妙な果実』はタイトル通りに奇妙な歌にしか聞こえなかったし、カマっぽく唄う男前ラッパ吹きの湿っぽい歌声も苦手だった。ブラウニーと吹込んだ『ニューヨークの溜息』と呼ばれるシンガーの、あの名盤でさえ僕にはピンと来なかった。
思うに、どうやら僕のジャズシンガーの好みは、歌唱力や歌詞の内容云々よりも、声そのものに左右されるようだ。


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エラ・フィッツジェラルドの歌を初めて聴いた時、僕は先ず彼女の声にやられた。あまりに僕の想像とかけ離れていたからだ。
なにせあの大柄な『おばはん』である。写真で見る恰幅のよい風貌から推すエラの声はハスキーで、ドスと低音が利いたものだと勝手に思い込んでいたのだ。
ところがどうだ、聴こえてきたのは僕の想像とは真逆の、なんとも張りのある艶やかなチャーミングな声……思ってもみない相手のセリフや仕草に『え?』っとなり、惚れてしまうなんてのは男と女にもよくあることだ。

本作『Live at Carnegie Hall』は、白内障を患い引退の噂まで流れたものの不死鳥の如く復活を遂げたエラの歌唱が堪能できる、1973年7月5日のNYニューポートジャズ祭でのライブ盤。
僕が初めて聴いたエラ・フィッツジェラルドであり、そして初めて『ジャズボーカルっていいな~』と感じたアルバムがこれ。
LP盤では収録時間の関係でエラが歌う楽曲を中心に編集されていたが、CDはそのコンサートの完全版。病からの復活を祝い『エラの夕べ』と題されたプログラムの一部始終が2枚のCDに封じ込められている。プロデュースはジョン・ハモンド、伴奏の『チック・ウェッブ楽団』はエラが若き日を共にしたバンドで、この日のために臨時編成された。
ビッグバンドによる華やかな『Stompin' at the Savoy』の後、司会のジョージ・ウェインの紹介でエラが登場。『A-Tisket, A-Tasket』の第一声で参ってしまった。
慣れ親しんだ名の楽団と名手トミー・フラナガンのピアノとジョー・パスのギターを背に、そしてカーネギーホールを埋め尽くした聴衆の大喝采を正面から浴びながら、アップナンバーでは飛び跳ねるゴムまりのように軽やかに、バラードでは優しく諭すように唄う……最高の声と最高の技量と、そして最高の仲間と聴衆に恵まれて嬉々として唄う女王の前では、全盛期の声量との比較も野暮でしかない。
神に祝福された伝説のショーの記録……これはジャズボーカルが苦手な人こそ絶対に聴いておくべきだ。

Thank You,Ladies and Gentlemen……
唄い終えるたびに聴衆に応える、エラのはにかんだような声がこれまたカワイイ。

ベストトラック
disc1-11. I've Got a Crush on You
disc1-01. A-Tisket, A-Tasket
disc2-13. Lemon Drop

 






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Stone in the Water/Stefano Bollani [JAZZ]

こないだ風邪で寝込んでる間、枕元に小さなラジカセを置いて、ずっとこのアルバムをかけとりました。
布団の中で寝たり起きたりしながら、『これ良いアルバムだからブログのネタにしよう』って思ってたんだけど、どういうわけかピアノトリオのアルバムってブログで文章にするのが難しい…つーか苦手なんだよね。ホーンやギターならなんとか文章になるんだけど、一年半ブログやっててピアノトリオの記事って2回くらいしか書いてない。いや、紹介したいアルバムは一杯あるんだけど書けないのだよ(笑)。
なので、このアルバムも上手く書けないんだけど、そこは上の方でスクロールしてるサブタイトルのとおり『無責任日記』ってことで許してくだされ(笑)
……また前置きが長くなったけど、結論から言うと、このアルバムは買って良かった。
マジで素晴らしいっす。

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1. Dom de iludir
2. Orvieto
3. Edith
4. Brigas nunca mais
5. Il cervello del pavone
6. Un sasso nello stagno
7. Improvisation 13 en la mineur
8. Asuda
9. Joker in the village

Stefano Bollani (p)
Jesper Bodilsen (b)
Morten Lund (ds)

 

で、なにが素晴らしいかって、ステファノ・ボラーニの『Stone in the Water』
ステファノ・ボラーニは1972年生まれのイタリアを代表するジャズ・ピアニスト。以前からネットのあちこちで評判だったので名前だけは憶えてたし、ずっと興味も持ってたんだけど、前作がソロピアノだったので結局購入を見送っていたんだな(なんとなくソロピアノは今はキースだけで充分な心境なのです)。
ボラーニの音楽については僕が知らなかっただけで、巷のジャズ通の間ではかなり有名なピアニストでありまして、多くのレコーディングに参加もしているし来日実績もある。日本では『ビーナスレコード』から自己名義のアルバムを出して名が売れたみたいだね。
この最新作はピアノトリオで、前作でソロを録音したのと同じくECMからのリリース。「よっしゃ、トリオなら今度は買いだ!」ってなわけで、迷わずいっちゃいましたよ。そりゃもうECMからソロピアノを出すくらいだから、実力的には疑う余地もないだろうしね。
気になる面子はイタリアンのボラーニに、ベースのJesper BodilsenとドラムのMorten Lundはデンマーク人。これまた恥ずかしながら僕はどちらも知らなかったもんで、ググッてみたらボラーニと同じ年代同士のリズムセクション。デンマークのレーベルからBodilsenの名義で既に2枚のアルバムを発表していて、このメンバーでの活動は年季が入ってる。音楽的に良い関係なんだろうね。ふむふむ、この二人も覚えとこ(笑)


アルバムは、静粛の中で響き渡るボラーニのリリカルなピアノで優雅にスタート。やがてピアノに寄り添うようなルンドのブラシワークがフィルインして行き、ボデルセンの流れるようなベースソロへと引き継がれていく。一音一音を慈しむように奏でる三位一体の美しさに聴き惚れているうちに、知らぬ間に引き込まれている。
究極に美しいけれど甘い優しさだけに終始しない…そんなECMの象徴のような透明感、曲によっては敢えて封じ込めることによって温度が上昇したジャズの熱を一気に放出して見せるさまは見事。このトリオ、ライブだと凄いことになるんじゃないだろうか、ぜひ聴いてみたいもんだ。
さらっと聴き流していると、まるでスタンダード集のような美しい旋律の向こうに凛として全体を支配している緊張感が佇んでいるのに、ふと気づかされるような風情は、どことなくキースのトリオを連想させながら、『若さ』という彼らが二度と得ることの出来ないオリジナリティも溢れている。
曲はボラーニ作が4曲とベースのボデルセン作が2曲、ジョビンの『Brigas nunca mais』などが3曲。9トラック全てに非の打ち所が見当たらない。ECMといえばキースのトリオが知名度も売れ行きも一番なんだろうし、僕もそれに反論する気は全く無いんだけど、近年聴いたピアノトリオの中では断トツに気に入ったっす。
モノクロの冬空に舞う渡り鳥の群れに、あとは隅っこに活字だけ…そんなジャケットも、いかにもECMだなーって感じ。。。。

あーやっぱだめだ(笑)、この素晴らしさを上手く書けないので、今日は2曲貼っときます。あとは聴いてみて~、これ絶対にいいと思いますぜ。

ベストトラック
1.Dom de iludir
6.Un sasso nello stagno
8.Asuda






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Jazz Impression/渡辺香津美 [JAZZ]

初心忘れるべからず・・・なんちゃって
これでも一応音楽ブログですから、たまには真面目に書きますよ~

弱冠17歳にしてデビューした天才ギター少年も、
来年2010年でギターで飯食って40周年だそうな。

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個人的に渡辺香津美のフュージョン系の作品については『TO CHI KA』や『Lonesome Cat』のBetterDaysレーベルで時間が止まっていて、未だに『TO CHI KA』を超える作品には出会えていない、というのが本音。
BetterDays以降ではMoboやResonanceVox、The Spice of Lifeなど。最近ではR.ボナとのMo'Bopといったユニットがあったのかな。まあ全部を聴いたわけではないけど、う~ん…正直ちょっと駄目だった(笑)。そりゃギターは凄く上手いと思うよ。だけど音楽的によく解らなかったのね。どうもギター弾き以外を寄せ付けないオーラが出てるというか、よし今度こそ直球勝負だろと思ったらナックルが来た~みたいなところがあって、渡辺香津美のフュージョン系の作品は手を出すのにかなり躊躇するようになってしまったんだな。
あ、これは音楽の良し悪しではなく僕の好みの問題なのでファンの方は突っ込まないでね(笑)。

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あ、すまん。また前置きが長くなっちまったぞ。聴いたのは9月に発売された渡辺香津美の新作で、タイトルは『JAZZ IMPRESSION』
タスキには『待望のジャズアルバム』、AmazonやHMVのレヴューでは『ジャズ回帰』なる文字が躍ってるとおり、今回はフュージョン系の音ではなく楽歴40年の節目を前にして原点であるジャズに改めて対峙して録音された作品だとわかる。
アコースティックなジャズという意味では、数年前に小曽根真(p)とのデュオで出した『ダンディズム』が愛聴盤なだけに期待は膨らむわけで、このアルバムは迷うことなく手が出せた次第。
気になるメンバーは、井上陽介(b)と則竹裕之(ds)。加えて本田雅人と藤陵雅裕がソプラノサックスで、山木秀夫が1曲ドラムで彩りをつけている。人選的には、ごりごりのジャズってわけではない所が、看板にぶち上げた『ジャズ回帰』という点でどう転ぶのか興味深いし、『ここで回帰するのは決して、古(いにしえ)の4ビートジャズだけではないぞ』、という意味が嗅ぎ取れる。
曲は全11曲。長年ジャズギタリストに愛されてる『ALL THE THINGS YOU ARE』や『FOUR ON SIX』をはじめとした有名スタンダードが4曲と渡辺香津美のオリジナルが7曲で、オーソドックスな4ビートはもちろんのこと、ベースとの美しいデュオや、クロスオーバー的なアプローチの曲、ドラムとの一騎討ちのフリーバトルまで盛り込まれていて曲調曲想が実に様々。前述のスタンダード曲も含めて一曲たりとも飽きがこないスリリングなジャズ作品となっていて、この人の場合はひと言に『ジャズアルバム』と言ってもこれだけのバリエーションをアルバム一枚に盛り込めるのかと、今更ながら驚かされる。
さすがは40年もの間、変幻自在にジャンルを超えてあらゆる音楽に対応してきたスーパーギタリストだけのことはある。

演奏の方も絶好調。渡辺香津美のギターテクニック云々については、ギターを弾けない僕があれこれと書いても説得力が無いんだけど、ジム・ホールやウェスよろしくナチュラルトーンで滑らかに奏でたかと思えばエフェクターかまして油ぎっしゅにガンガン弾き倒していて『止まると死ぬんじゃないか?』と思うくらいの弾きまくりのまくり。それだけでも香津美ファンには堪らないアルバムだろうなと思うし、日本のジャズギターの21世紀の名盤となりうるクオリティーを誇っているかも、というのが僕の感想。もう香津美に限ってはフュージョンに行かずに、ずっとジャズ一直線で弾いてて欲しいとさえ思う。
これはまさに宣言どおりの『ジャズ回帰』。看板に偽り無しといったところか。

あと、実はこのアルバムで最も驚いたのがドラマー則竹裕之の奮闘ぶり。僕の印象ではT-SQUAREで名を上げて同バンドの一時代築いた『根っからのフュージョンドラマー』だったんだけど、最近はナベサダのグループで叩いてたりするとおり、ジャズの方面にも精力的に顔を出しているようで嬉しくなる。スクエア在籍時にずっと聴いてきた『きっちりかっちり』のドラミングから推して、こんなにアグレッシブなジャズドラムを叩く人だとは思ってなかったのでかなりビックリ。人気バンドを離れて数年、完全に一皮剥けたかといった感じ。今後ジャズ方面で更に懐を広げたら凄いドラマーになるような気がするぞ。
ソプラノの本田、藤陵の両者もいい仕事していて色々と楽しいですよ、このアルバム。

ベストトラック
3.Impressions
10.Hot K
4.Meteor


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Getz Meets Mulligan in Hi-Fi/Stan Getz and Gerry Mulligan [JAZZ]

えーっと、なんていうんでしょう?
こういうのも、いわゆるひとつの『スワッピング』っていうんですかい?(笑)

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スタン・ゲッツとジェリー・マリガンの競演盤。つーか対決盤なのかな?それはどっちでもいいとして1957年10月12日、LAにてVerveレーベルでの録音。リズムセクションはルー・レヴィ(p)、レイ・ブラウン(b)、スタン・リーヴィ(ds)の西海岸派、ノーマン・グランツによるプロデュース。
ジャケットはなかなか秀逸つーか僕の好みでございまして購買意欲をそそられちゃいました。う~んゲッツは凛々しいしマリガンはグラサンで決めちゃったりしてかっこいいね~。眺めてるだけで二人の若き名手のアドリブ合戦が聴こえてくるようですなぁ。
ところがところがですよ。最初に聴いてみたとき、全然雰囲気が違ってて『ん?』となったわけさ。こりゃ明らかに両者の音が違う。冒頭の『Let's Fall in Love』はバリトンとテナーが絡むように奏でるテーマに続いてのテナーソロ。

え?これ、ぜってーゲッツのテナーじゃないだろ。。

ビシっときまってる琥珀色のジャケ写では、それぞれの楽器を吹いてるんだけど、ライナーの裏をよくよく見ると、ゲッツがバリトンを構えてにっこりしてるわけ。へ・・・?
ライナーによるとレコードA面にあたる①~③のトラックでは、なんと楽器を交換して吹いてるんだってさ。
よってテナーがマリガン、バリトンはゲッツね。。。なんじゃそりゃ(笑)。どおりで聴いてて変なはずだわ。
というわけで、とりあえず下に一曲目の『Let's Fall in Love』を貼ってみたんだけどね…お時間あれば聴いてみて下さいな。バリトンを吹くゲッツがメロメロでありゃりゃ~って感じに聴こえませんか?溌剌としたマリガンのテナー(バリトンの前はテナー吹きだったそうな)がけっこういけてるだけに……わははは面白いでしょ?
サックスって移調楽器だもんで、B♭管のテナーからE♭管のバリトンへ持ち替えとなると、さすがのスタン・ゲッツでも戸惑っちゃったんだろうかね~。

『おいおい急にそんなこと言われてもよ~。これキーがFだから、ええっと…バリトンのばやいはDで吹きゃいいんだな…しっかしバリトンってくそ重てーな』……みたいな(笑)
 
まぁそこらへんは勝手な想像だし、条件はバリトンからテナーに持ち替えたマリガンも同じなんだろうけど、コケてるのは①だけで②Anything Goesと③Too Close for Comfortではきっちりと相手の楽器を自分の個性でドライブさせ、それなりに聴かせるレベルまで持ってくるのは流石に名手。それでも、これをA面にもって来るのはどうかとは思うね。これはあくまで余興であってだな・・・・

レコードB面にあたる④~⑥はそれぞれの愛器(ゲッツTs、マリガンBs)に戻っての演奏。まぁこちらは安心安心。演奏は言わずもがなで、とびきりクールでございますぜ兄貴。

で、ライナーによるとこのスワッピングプレイ、言いだしっぺはマリガンだったらしいんだな。ふむふむ…そう言われてよくよく聴くとマリガンの方がすごくメラメラ(ムラムラ)と燃えてるような・・・

あ、もしかして実はド助平だったんじゃないの?マリガンって ( ̄∇ ̄)ニヤニヤ・・

ベストトラック
4.That Old Feeling
6.A Ballad
5.This Can't Be Love




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